ラストエグザイル―銀翼のファム― 第6話「Over step」

輝くネギ坊主(世界遺産のCM)、いいなぁ。なんかラスエグの世界観にマッチしてるというかw


今回もまだまだ、ファムたちトゥラン陣営の動きと、ルスキニアたちアデス陣営の動きは別個に並行して描かれる。本家スターウォーズも顔負けのスリリングなレースが熱い!


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まずは恒例の(?)世界観設定の確認から。今回も、地図こそ出なかったものの、地名に関する固有名詞がわんさかと出てきて、物語の歴史と現状を間接的に解説していた。聞き飛ばしても問題は無いのだろうけれど、整理していけばより深く作品の中に入り込めると思うので、お付き合いいただきたい。またヘタクソな地図を使います。

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第五艦隊司令官のヴァサントが、帰還民でありながらアデス連邦に恭順を誓った国々の代表たちと、階段を降りながら話をしていたシーン。ここで「ケイオスのアメジスト」という単語が飛び出したが、「ケイオス」とは、これまで「KHAOS」という文字だけは分かっていたけどなんて読ませるのか分からなかった、アデス連邦のすぐ南にある地域のことだろう。(というか劇中の用法を見ていれば、「ΧΑΟΣ」を「KHAOS」と直したのが間違いで、これは「CAOS」とするべきだった。和平のPEACEを「ΠΕΑΧΕ」と書いていることからわかる。wikiで調べたギリシア文字と英字の対応とは違うようだけれど、こういう対応のさせ方はよくあるのでしょうか。)


アメジストと言えば普通は石のことで、ケイオス”の”アメジストというのはケイオスに所属する誰かさん(というかヴァサント)のあだ名かと思ったのだけれど、直後にヴァサントが「(ケイオス地方がそう呼ばれたのは)昔のこと」と発言していたので、ここで言うアメジストというのはかつてケイオス地方を支配していた国家の名称、もしくはその通り名であったと思われる。たぶん彼らの話から察するに、ケイオスもかつては帰還民の国家が存在していて、アデス連邦と相当はげしい戦いを行ったようだ。その国(おそらくは王国)の支配者の末裔がヴァサントということは、ヴァサント自身もまた帰還民の血を引いているわけだが、ルスキニアはそのあたり寛大なようだ。またわざわざ「末裔」なんて単語を選ぶあたり、ケイオスがアデス連邦に屈服させられたのはかなり昔、少なくともヴァサントより2代以上前の世代のことなのかもしれない。




サドリはコルボー半島からヴァトス(ワトス?)へ、カイバーンはラエトス、オーランはタ・オピステン、ソルーシュはボレアースへ。アウグスタが言っていた、各艦隊の担当戦域である。


サドリ、すなわち第一艦隊は、「北方地域に位置する半島。多数の小国家が乱立していてまとまった勢力にはなっておらず、大国同士の緩衝地域になっている(公式サイト用語集より)」とされるコルボー半島へ向かっている。第3話のときも、第一艦隊がシルヴィウスと接触したのはゴーニア地方(連邦北東部)付近にあるミランの山見台あたりでのことで、つまりサドリはずっと北部方面を担当しているというわけだ。劇中の地図ではコルボー半島と読めそうな文字が見当たらなかったので、具体的にその半島がどれのことで、ヴァトスという地域がどのあたりにあるのかはっきりとは分からないけれど、地図中で「ΠΑΤΟΣ(PATOS)」と書かれている半島の中にゴーニア地方もヴァトスも存在しているのではないかなーと想像している。劇中に登場する地図はどうも進行中の物語よりは古いもので、セリフで語られる地名と地図表記が必ずしも一致しなかったり、細かい地域区分までは把握できないのが苦しいところだ。


”神速の”第四艦隊ソルーシュが向かう予定のボレアースは、現時点ではたぶん地図中に記載ナシ。黙々と飯を食っていたオーラン率いる第三艦隊は、第3話ではかなり南にあるノトスを攻略した艦隊だが、こんどは一転して北へ向かうようだ。おそらくは第一艦隊と連携を取りながら北部を席巻する目的があると思われる。カイヴァーンもオーランもソルーシュもそれぞれ作戦終了後に王都に帰還しているのに、サドリだけがまだコルボー半島付近をうろうろしているところを見ると、小国家群の乱立するこの地域を制圧するのには軍事力だけでなく政治・外交手腕も求められる少々厄介なミッションであり、しかも北部の大国であるタ・オピステンが反アデス勢力を支援していることが十分考えられるので、サドリはかなり手こずっているのだろう。オーランをこちらに派遣するのは、北部戦線を早期に集結させるべく、タ・オピステンを直接たたいて反アデス勢力を一気に瓦解させようという戦略か。




第二艦隊カイヴァーン(トゥランを潰しに来た艦隊)は引き続き南方方面を担当し、アデス連邦すぐ南にあるラエトス地方へ向かったが、この侵攻はタイミング的にちょっとおかしい。というのもラエトスは、もともとアデス連邦とその従属領によって三方から取り囲まれている状態だった。だがアデスは、近くにあるラエトスよりも先に、遠方のトゥランやノトスを攻めた。ラエトスがもともと敵性国家であったなら、ラエトスを放置したままそのすぐ脇を通って長大な遠征を行うのは、ちょっと合理的ではない。わざわざラエトスを後回しにしてその南方を攻略し、ラエトス地方を四方からぐるりと囲い込んでしまうその理由があったはずだ。


真っ先に考えられるのが、ラエトスが強力な軍事力を保持しているからこそ、これを包囲して孤立させる必要があったという理由。けれどその前提に立つと、十分な戦力をもってラエトスを牽制しつつ南方を攻略しなければならないわけだが、その牽制のために動いていたはずの艦隊が見当たらない(第一艦隊は北へ、第二~第四艦隊はすべて南方に投入、第五艦隊は首都から動いた気配がない)。むろんアデス領内には、貴族が個人で所有する、旧型ではあるが十分に戦力として計算できる戦艦が多数あり、おそらくはアウグスタの号令ひとつで国土防衛に従事できる組織体系が完成されているとは思う。しかしそれは、かなり以前からアデスに従属していた地域に限定された話で、征服されたばかりのトゥランやノトスにそうした役割を期待するのは難しい、というかむしろ反乱警戒のためにそのまま一個艦隊を駐留させておいてもおかしくないくらいだ。第三話の時点でルスキニアとカイヴァーンが王都に帰還したときも、艦隊すべてを引き連れて戻ってきたとはちょっと考えにくく、それなりの艦船を南方に残したままになっているのではないだろうか。となれば必然的に、新たに計画されたラエトス攻略作戦に用いることができる戦力は限られている。ラエトスが強国であれば、半端な第二艦隊だけで作戦を行えというのはおかしい。


むしろラエトスは、帰還民の国ではあるけれど、軍事力も小さく、連邦に果敢に挑んでくるだけの野心も持たない地域であるのだろう。アデス連邦としては、強大なトゥラン・ノトス両国を滅ぼすのが先決で、その二国の支援さえなくなればラエトスごときはすぐに屈服させることができると踏んでいたのではないか。もしかしたら、「あわてて使者を送りつけてきた」という帰還民の王たちの中に、ラエトス地方の君主も含まれていたのかもしれない。アデス連邦の南方経略はこのラエトス攻略をもってひと段落すると思われるが、最後の遠征は武力そのものよりも、国力や政治力の影響が大きく反映されることになるだろう。


だが、ミリア王女がトゥラン再興を宣言したことで、こうした政治面の動きにも若干の変化が訪れることになるかもしれない。例えばここでラエトスがカイヴァーン艦隊を相手に奮闘し、それをみた旧トゥランの有力者たちが陰から支援し始めれば、アデスの支配に対抗する機運もふたたび高まることもあり得るだろう。加えて、ルスキニアの行った粛清が、いったんはアデス連邦に与した帰還民貴族たちの恐怖と反感を煽ることも考えられる。アナトレーが反アデスの旗を掲げて颯爽と登場するのは、そのタイミングをおいて他にない。地図を眺めただけでも、いまアデス連邦があまりにも広大な地域を急速に取り込みつつあるのがよく分かる。拡大しきった戦線、貴族たちの反動、強大な外敵の出現。もしこれに疲弊する国民の不満や反発、何を考えているのか分からないルスキニアへの宮中の不信感などが加われば、この巨大な帝国を一気に崩壊に追いやる展開も十分に見えてくる。絶望的と思われたミリア王女の野望達成のために、もう少しの間、アデス連邦の動きを見守っておきたい。


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一方ファムたちは、早くも8隻の船を奪取し、9隻目の標的をロシャナク男爵の所有する戦艦ナーヒードに狙い定めた。


彼女たちがこれまで奪取した船は、劇中冒頭でちゃんと8隻とも描かれていた。前回強奪したプリンス・オブ・ヴィクトリアスを含む、3本の串が突き刺さったヤツが3隻。そしてカニのハサミみたいなヤツが5隻。いずれもシルヴィウスよりかなり大きく、シルヴィウスの特異性が改めて示された絵だ。1隻奪うごとにいちいち記念写真を撮影していたようで、こういうちょっとしたカットでもファムたちの性格をよく表現している。ていうか改めて思ったのだけど、カラー写真は発明されてるのね。


これらの強奪艦は、ディーオの指揮のもと、おそらくはグランレイク対岸のアナトレー方面に移動させられた模様。「北回り航路をつかえ」というタチアナの助言と、第一艦隊がうろついているという情報から察するに、シルヴィウスはふたたびコルボー半島近辺(アデス連邦北東方面)に来ているのだろう。グランレイクのど真ん中を突っ切る航路を用いるのではなく、わざわざグランレイク北岸(劇中の地図ではまだ見えてない地域)を迂回するように指示したのは、サドリ率いる第一艦隊の警戒を水中に潜ってやり過ごすことが出来ないからではないかと想像できる。障害物の何もないグランレイクの海上を、潜水能力の無い戦列艦8隻を率いて直進するのはさすがに無防備すぎる。かといって南回りのルートでは、いまやアデス連邦の支配領域となった広大な地域を進まなければならない。一方で、アデス連邦に屈していない地域であるうえに、いくつもの小国家が乱立しているという北回り航路なら、より少ないリスクで移動することができる。敵艦隊が近くに来ているという情報が入った時点で、取り得るコースは限られてしまうわけだ。




戦艦が移送されてしまったのを見て、「あたしの船が無い!」などとトンデモない発言をしていたファム。せめて「ミリアの」って言ったらどうなのかw 戦闘を行う船である以上、物資や人員、それに訓練などが必須である強奪艦隊をアナトレーに預けておくのは当然の処置であるはずなのだが、まぁでもファムに一言くらい相談があっても良かったのかなぁとは思う。こういうあえて相手のプライドを傷つけるやり方は、シルヴァーナの頃とあまり変わってないのかもしれない。と言ってもファム自身はあくまで協力者のつもりでいるが、タチアナ以下のアナトレー人にとってみれば、ミリアの亡命政権も、ファムやジゼルや彼女らのヴェスパも、すべて人質もしくは隷属者であるわけで、その境遇を分からせようとするための無断移送だったと考えるべきか。ただの嫌がらせにしか見えないけどw


もちろんファムたちはすぐさま次の標的を狙いに行くことになる。なんだかすごいBGMとともに登場した歓楽街エリダラーダにて、『ラストエグザイル』という作品の花形とも言える、ヴァンシップレースに参加するためだ。


今回相手になったのはロシャナク・ババール男爵。ギャンブル好きの彼女に対し勝負を挑み、その戦艦を譲ってもらおうと言う計画だったが、たぶんコレはファムがレースに出たかったというのも大きいのだろうなw 賭けの対象として戦艦と美少年が提示されたが、どう考えても不釣合いなこの勝負、頭の悪いファムは、相手がこちらの予想通りの行動に出たと得意げだったが、実際には凄腕のパイロット・ヤシュバルを用意していたロシャナクに、してやられた格好となった。誰も彼もがヤシュバルに賭けるのを見れば、戦艦と美少年とを勝者の景品に設定したこの勝負は、まぁ妥当なレートだったと言えるのだろう。もっともロシャナクは、美少年の正体がミリアであることを見抜いていたので、実際にはとんでもなく割に合わない勝負だったわけだが。




ということで、将来行われるグランレースの前哨戦とも言える様相を呈した今回のレース。不安を感じるファムの肩に手を置いたジゼルが、「もういちどグランレースをやるんでしょ?」と声をかけていたのが実に印象的だった。


ジゼは今回、Aパートでアリスティアに声をかけられて、胸の内に抱える不安を言い当てられ、さらに言いたいことをはっきり言うのも必要だと諭されるシーンがあった。後先考えずどこまでも突っ走ってしまうファム、一度決意したら絶対に引き返そうとしない彼女を、時には押しとどめ諦めさせることも、ナビには必要なのではないか。そんなジゼの心の揺らぎが顕在化しかかったシーンだったので、それを受けてなお、ファムの背中を優しく押して見せるジゼの心意気に感銘を受ける。今回の勝負、勝てる公算が少ないうえに、もし負けたらトゥラン復興もミリアとの友情もすべてが立ち消えてしまう可能性だってあるはずだった。ジゼは、ここであえてファムとミリアを連れて逃亡し、不名誉を被るかわりに危険を回避するという選択もあった。それをあえてせずに、やっぱりファムにどこまでもついてゆき、パイロットが迷いそうになったらすぐにその不安を打ち消して毅然と道を指示してみせる、そんなナビとしてのあり方を選んだのだった。このジゼルの選択が、今回はうまく行ったものの、のちにどんな影響を及ぼすか、また同じような危険を前に今度はどんな選択をするのか、今後のパートナーシップを描く上でのドラマの伏線をここで配置していったように見えた。




Bパートのほぼ全部を通して描かれたレースの模様は、もう手に汗握る大興奮の展開。ヤシュバルどころか他の選手にも勝てるかどうか分からない中、ファムのミリアに対する愛情にも似た責任感と、ミリアがファムの中に見出した希望とが、画面から溢れ出てくるようなエピソードとなった。


ロシャナクとの会話の中で、ミリアは何を思っただろうか。ロシャナク自身も、また周りにいた貴婦人たちも、皆、かつての王族でありながら、祖国を失い、アデス連邦のもとで貴族として暮らしているという。もう少しのところでミリアも同じ境遇にさせられてしまうところだった。きっとロシャナクたちも、国を奪われた当初は、いまのミリアのようにアデス連邦に対して恨みを抱き、できるなら祖国復活を遂げたいと願うこともあっただろう。だがそれを行動に移すことはなかった。むろん保身のためと言えばそれまでだが、そこにどんな無念や苦渋の決断があったのか、我々には想像もできない。


いまのミリアは、ひとつ間違えれば簡単にロシャナクたちの仲間入りを果たしてしまう、非常に危なっかしい位置にいる。亡命政権樹立のニュースがかなり噂になっているとはいえ、実質的には一人で騒いでいるだけだ。もしトゥラン復興を達成できた後なら、ミリアは自分の堅い意志をたたえ、ファムやタチアナたちの助力を得られた幸運に感謝することもできる。だがいまはまだ王国再建の青写真を描くことすら到底かなわない状況で、折れそうになる心を必死に保ちながら、とにかく出来ることをやるしかない。それがどんなに不安なことか。


たぶんファムは、ミリアの抱えるそうした不安をほとんど本能的に理解してくれている。拾われた子だったファムもまた、天涯孤独の立場で生きることの不安や恐怖をよく分かっているし、だからこそ何の見返りもなしにこれだけミリアに尽くしている。グランレースを復活させるというのはただの名目で、ファムはただ純粋に、ミリアという一人の少女から、孤独や不安を取り除き、生き生きとした生命力を取り戻してほしいと願っているのだ。たぶんそれは、かつてファムが、ジゼルや空族の皆からしてもらったこと。その恩を、空族の人たちに返すのではなく、同じように困っている人を助けることが、ファムなりの恩返しのやり方なのかもしれない。そしてファムからもらった恩を、今度はミリアが、他の人々に尽くすことで返済していくことだろう。


そうやって恩と恩、思いやりの心と心でつながることのできる王国こそ、ミリアがファムたちの協力のもとに作り上げる新しい国家像になるのかもしれない。スタートラインに立ったばかりの新生トゥランの行く末を、ファムやミリアたちドタバタチームの活躍とともに、大いに楽しみにしておこう。




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それでは、今回は以上です。


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この記事へのコメント

ラファエル
2011年11月19日 17:53
こんにちは。
いやあ、またまたすばらしいアデス連邦の行動分析ですね。もしあなたがシルヴィウス内にいたら、すごい戦力でしょうにw

そして、今回のレースはなかなかの迫力でしたね。
燃料をなくして機体を軽くするのは前期の8耐レースにもあったけど、やはり燃えます。

そういえば今回のレース機、第二話でアラウダがリリー姫をさらって行ったのとほぼ同型でしたね。二重反転プロペラがかっこいい!
おパゲーヌス
2011年11月19日 18:56
>ラファエルさん
ほとんど妄想の域に入っちゃってますが、なんとか説得力のある分析になっているのでしたら嬉しいですね。どうもありがとうございます^^

たしか岩にワイヤーをひっかけて急速旋回するってのも、1期の序盤のレースでやってましたよね。星型から逃げ回るときだったかな?記憶が曖昧ですがw 実に燃える良いレースでしたね。

他の出場者が乗っていたのがアデス機ですか。公式サイトのメカニック一覧にも(旧型だけど)アデス連邦のヴァンシップが掲載されましたね。以前仰っていた、ヴァンシップ同士の空中戦、近いうちに描かれるかもしれませんね、期待しておきましょう。
ラファエル
2011年11月20日 20:50
他の出場者に限らず、ヤシュバルも(というかファム以外の全部の機体)同じ機体でしたよ。
ただ、他の機体は操縦席あたりが黒なのに対し、ヤシュバルだけは赤でしたが。

ちなみに公式サイトの旧型ヴァンシップですが、実は今回のレース機(第二話でのアラウダ機も)、あの旧型機をコアとして、プロペラなどの追加装備を後付したものです(つまり公式サイトに出ている旧型機、あれはヤシュバル機のコア部分です)。
新しい機体を開発する予算が限られているので、旧式の機体に様々な装備を付加することで時代遅れになるのを防いでいる模様です。

ついでに言うと、第三話で赤ん坊のファムが拾われるシーンの回想で、ファムの両親(?)の乗っていた墜落機も公式サイトの旧型ヴァンシップの形でした(色は違いましたが)

では、次回も相当な数のヴァンシップが出てきそうなので、期待しておきましょう。
おパゲーヌス
2011年11月20日 22:47
>ラファエルさん
なるほど。となると、いまのところヴァンシップに関しては、(前作からのもの以外は)基本的には空族タイプと連邦タイプの二種類ばかりが登場しているのですね。その二つの勢力が、例外的にヴァンシップをよく使う文化なのかな? 

でもそのふたつ以外の地域の風俗なんてほとんど描かれてないので、戦闘以外の場面(通信とか、それこそ民間機として)ではそれなりに普及していることも考えられますかね。20世紀初頭の飛行機のようなイメージの強い機械ですが、むしろ感覚としては車やバイクに近いのかも。そのほうが今作の世界観にはマッチしますし。

以前仰っていた、「なぜヴァンシップに武器がついていないのか」という問題は、ヴァンシップと戦列艦の関係を、近代の飛行機と軍艦の関係ではなく、古代の騎兵と歩兵の関係としてみたら説明がつくかも、と思いました。例えば古代ギリシアでは騎兵の存在はちゃんと知られていましたが戦力としてはまったく期待されておらず、騎兵相手に痛い目を見ることがあっても、なかなかまともな騎兵隊を組織しようという動きは現れませんでした。軍隊というのは、我々の思っている以上に伝統とか誇りに縛られて、合理的な選択ができないことが多いようです。ヴァンシップによる戦闘部隊が見当たらないのもそういう側面があるのかなと。
白樺
2011年11月21日 14:01
こんにちは
今まで色んなサイトでファムの感想見てきましたが、こんなに詳しく分析しているサイトは初めてです!地図などの自分が気になった部分もすごく分かりやすく説明がしてあって助かります。

一つお聞きしたいのですが、おパゲーヌスさんはアデスの艦隊の特性はどんな風に考えていますか?
第四艦隊(ソルーシュ)と第五艦隊(ヴァサンド)はその異名通りそれぞれ機動力、防御力に特化していると思いますし、第二艦隊(カイヴァーン)はコミックでは重攻強襲艦隊と記載されていてHPでは「最強の殲滅部隊として周辺諸国から恐れられている」と記載されていることから攻撃に特化した艦隊編成だと思いますが、第一艦隊(機動戦列艦隊)と第三艦隊(野戦機動艦隊)はそれぞれどんな編成なのかイマイチわからないので…(両方「機動」と付いていますがアデスの艦隊は第四以外は足が遅いとも言われていますし)
おパゲーヌス
2011年11月21日 21:10
>白樺さん
まずはお褒めの言葉をありがとうございます。公式サイトの第6話分の更新を見てみると、やっぱり色々と勘違いしている部分がありますが、正確さよりは楽しみを見出していただければありがたいです^^

さて各艦隊の特性ですが。まず前提として、「機動」という用語を「足の速さ」と結び付けて考えないほうがいいでしょうね。この場合の機動部隊とは、ある拠点や地域に活動範囲が限定される地方軍ではなく、中央(アデスの場合はアウグスタや総統)の指示によってどこへでも派遣され、単独でひとつの作戦を遂行しうる部隊ということでしょう。むろん連邦の主力部隊であり、言ってみればアウグスタの手足のような存在として位置付けられているはずです(詳しくは、ウィキペディアで「機動部隊」の項目で戦術学上は云々と述べられている箇所を参照されると良いと思います)
おパゲーヌス
2011年11月21日 21:10
そのうえで各艦隊の役割や特性を”想像”してみると、

まず第二艦隊は、第1話での徹底した包囲戦、第2話での攻城艦を用いた作戦等を見れば、戦術・戦略両面で敵を完全に制圧する場面に使われるのかなと思います。最強の殲滅部隊と呼ばれるからには、第二艦隊が姿を現した時には相手にもう逃げ場はない、そういう状況で投入される艦隊なのかもしれません。今回ラエトゥスに向かったのも、その地方が四方からほぼ完全に包囲されたうえでのことなので、最終的な決着をつけるための作戦であると言う点で運用法は一貫しています。

第三艦隊は、相手との戦力が拮抗している段階で、相手の主力に損害を与える役割があるのでしょう。公式サイトには「バランスのとれた編成」とありますが、情報の限られた敵地においては一刻も早く敵主力を打ち破る必要があり、そのためにはしばしば相手の有利になるよう用意された状況で戦わなければならないことも多いはず。そのために、様々な状況に対応できるような編成や用兵を心掛けているはずです。第一話でトゥランに侵入してきたのが第三艦隊だったら、ひょっとしたら空族のかく乱作戦はあれほどうまくいかなかったかもしれませんね。また第三話では、多彩な編成だからこそ生じてしまう艦隊戦での脆弱なポイントを、ノトスにうまく突かれていたのだと思われます。

第四艦隊は奇襲や追撃が得意ということで、言ってみれば騎兵隊のようなものでしょうが、速度というのは軍隊におけるもっとも重要な要素のひとつで、相手の思ってもみない箇所から攻撃を加えるのはもちろん、逆に自分たちの予想外の方向から攻撃を受けたときも、いち早く対応して時間稼ぎを行うこともできる。戦術的にも戦略的にも、うまく使えばもっとも有効な戦力かもしれません。そのかわり相手の主力と取っ組み合いの戦闘を行うのは苦手なのでしょうけれど。
おパゲーヌス
2011年11月21日 21:10
第五艦隊の鉄壁の守りが云々というのは、戦艦の装甲の話だけではないんじゃないかなと想像しています。長射程・大火力の砲を多数搭載した浮遊要塞として編成されているのでしょうし、息の詰まるような状況を長時間耐え抜くだけの兵員もそろっているかもしれない。妙齢の美人が指揮官というだけで、守りたいという意志が3倍増しくらいになるかもw ただ自分の考えでは、この艦隊を首都に置いておくのはもったいないですね。アデス連邦がよほど外敵の脅威にさらされているのなら別ですが、現状を見る限り、果てしなく宝の持ち腐れのような気はします。これは艦船数にもよりますけどね。あるいはアウグスタの本陣として、動かざること山の如しを実践しているのかもしれませんが。

第一艦隊は、いまんとこさっぱりわかりませんw ただたぶん、各艦隊ごとに個別に作戦が与えられているところを見ると、どの艦隊がどんな専門職で・・・といった用法ではなく、それぞれが独立してひとつの作戦を担当しあるいは戦線を形成できるだけの汎用性を持っているのは確実だと思います。専門の役割が与えられているのは第五艦隊だけでしょうね。

こんな感じでよろしいでしょうか? もっとも、ほぼすべて想像の出まかせですので、ソコはご了承ください^^

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