輪廻のラグランジェ season2 第1話「おかえり、鴨川!」

初回から、たっぷり描かれるアクションが熱い! 




いよいよ今週から第2期の本編がスタート。まずは鴨川の「その後」として、穏やかながら確かに変わりつつあるこの街の状況と、親友と別れた寂しさを振り切れない京乃まどかの姿を描く。


まどかが元気ないと作品世界そのものから生気が失われていってしまうようで、第1期最終話の切ない雰囲気をいまだに引きずっているヒロインの姿に胸が締め付けられる。地球でのかりそめの姿としてアルバイトに励んでいる元デ・メトリオの3人衆は別としても、宇宙人との接触を受け入れ変革されつつある地球のなかで、多くの人々が改めて自分の立つ位置を見つめ直している間、まどかだけが一人取り残されているようだ。


ジャージ部魂を発揮して人助け等の活動に精を出すのは、寂しさを紛らわせるための空元気、という側面が強いのは間違いないだろう。けれど今になって考え直してみれば、身近なところにいる困った誰かを手助けする、というジャージ部の活動は、宇宙規模で急速に開けていった京乃まどかの視野に対応させるのが難しかったに違いない。その場の思いつきで飛び回ってきたまどかは、ある日突然、全地球を救うべく活躍することになったことで、日常に回帰した彼女が自分の進路とかやるべきことを見失い思い悩んでしまったのは当然だったかもしれない。目の前で溺れている人を助けようという行動力は、広大な宇宙を舞台に自分の信念を貫くにはあまり役に立たなかった、というか、アンテナの方向や範囲がまるで異なる分野だったわけだ。まだまだ少女と言っていいまどかは、社会の中に自分のやるべきことを見つけている従姉妹のよう子のような、大人としての意志や覚悟を、まだ固めてはいない。


もちろんこの作品は、何も子どもに社会勉強をさせるアニメなんかではない。むしろ青少年らしい無垢な感性を、ウォクスという超常の兵器によって全宇宙に拡散しようとする方向性を持っているのだろうと思うので、まどかがあくまで卑近な視野に縛られたまま飛び回るのが重要なのだと言えそうだ。そういう意味で、大人社会の論理で戦っているランとムギナミを、あえて「ケンカ」しているのだと強調してそこに割って入る、そんな京乃まどかの姿は、正しく『輪廻のラグランジェ』らしい展開だったと言えるだろう。沈黙していたウォクス・アウラを起動させる場面などは、この巨大ロボットがパイロットの精神とよく連動していることを示すだけでなく、京乃まどかというヒロインの子どもらしさを強く印象付けるように描かれていた。第1期からずっと変わらぬ、今作の軸であると言えるだろう。


で、大人の論理に進んで組み込まれていっているランやムギナミも、腹を割って話してみればまどかと同程度に子どもっぽいキャラクターであり、場合によっては幼児性と言っていい精神性を垣間見せることもあるわけで。広い宇宙を舞台に繰り広げられる国家間戦争が、3人の子ども達によってハチャメチャに引っ掻き回されていく様子を、2期では見せてくれるのではないかと想像させる。まずはその第一幕ともいうべき鴨川上空でのはた迷惑な大ゲンカを、友情の絆を通してどのように終結し仲直りさせることができるのか、次回の描写を楽しみにしたい。





それから素晴らしかったアクションシーン。やっぱり自分は、巨大ロボットのタイマン勝負ではなく、集団vs集団の戦闘シーンがずっと好きで、今回も小規模ながら描かれた宇宙戦争の様子が今後も頻出してくれることを大いに期待したい。もちろんタイマン勝負の描写も素晴らしかった。ランとムギナミの一騎打ちは、美しい軌跡を描きながら高速で接近と離脱を繰り返し、砲撃と白兵戦を目まぐるしく繰り広げる、うっとりするような空中戦。両者の浮遊感といい、しばしば繰り出すヴェール状の防御盾の活用法といい、遠方から眺める第三の視点を効果的に用いて距離や速度を実感させる描写といい、他所のロボットアニメでもなかなか見られない優れた戦闘シーンだったように思う。


第1期のころは、まどかを筆頭に不慣れなパイロットたちによる戦闘だっただけに、もっとダサくてもったりとした格闘戦として描かれていた印象がある。いまではランもウォクスの機動力や戦闘力を存分に活用して、きわめて戦慣れした印象を与えてくれる。じつにカッコイイね。物語上、それは寂しいことなのかもしれないけれど。




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それでは、今回は以上です。


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