輪廻のラグランジェ season2 第5話「鴨川上空衛星軌道にて・夏」

あくまでも汚れ役のランw



ユリカノと直接話をつけるため(?)、ディセルマイン艦へまさかの侵入を企てた まどか達。さすがに抜け目ないディセルやモイドが、彼女たちの密航をあえてスルーしたその理由が、明かされることになる。


三人を歓待したディセルの立ち居振る舞いはまさに紳士の鑑のようで、元来のイケメンっぷりもあって好感度はうなぎのぼり。まどかはコロっと騙されていたけれど、それも納得してしまうだけの気風が、ディセルからは感じられた。


ランはディセルに心酔している半面で、この兄王がまどかやムギナミの目からはやはり信用のおけない人物に見られるであろうし、その十分な根拠がこれまでのディセル自身の言動に見られたことも自覚していたようだ。だからかえって、今回はじめて親友と兄が間近に対面してすぐに打ち解け、幸福な時間を共有できたということは、ランの予想と大きく異なっていた。このことはランを一時的に舞い上がらせる一方で、改めて、ディセルマインの王としての顔がしばしば見せる歪さをも自覚させることになったかもしれない。


視聴者にとっては自明のことだが、ディセルマインはいくつもの顔を巧みに使い分ける器用さを持った人物であり、ランのイメージしている「本当のお兄様」像はどうやら、”聡明で心優しき王”という、国内の家臣や大衆向けに作り上げたひとつの顔に過ぎないように見える。そして謀臣のモイドにはもっと非情な独裁者としての顔を持っており、今回はその双方の表情が際立った回であった。そのほかにも彼は状況や相手によってさまざまな顔を持っているが、そのどれが本性なのかというのは難しい。こういう人物はわりと、自分でも本性を分かっていないというか、嘘も含めた人格のさまざまな側面をすべて自分の一部だと認識している場合が多いように思えるし、ディセルなんかはその典型のように見える。もちろん性格とは別に、彼が本当に目指している目的というものはあるだろう。それが、彼自身がすでに表明しているように自分の責任で将来の国民の生活を守り抜くことなのか、あるいはもっと私的な欲望ないし目的があるのか、そのあたりはまだ定かではないけれど。


ディセルマインの本心がどこにあるかはともかく、会食の席での彼の表情がいくらか作り物めいていることは、ムギナミは勘付いていたようだ。またランも、さすがにこれだけ振り回されれば、兄の人間性について推し量りがたい不気味さを十分に自覚しているようで、ディセルの誘いにほいほいと乗っかってしまった京乃まどかとは差が現れた。もちろんディセルの目的は最初からまどかだったのだから、とくに心を砕いて安心感を与えようと腐心していたのに違いない。




今回のディセルの目的は、輪廻の向こう側とやらに取り残されてしまったユリカノの人格(魂?)を、まどかの体を器として乗り移らせること。例によってメカニズムとかは不明だけど、まどかが自主的にユリカノと話をつけてこられるようにするのではなく、最初から魂の移し替えをたくらんでいたあたりに、ウォクス・アウラ搭乗者への無理解や、自身の生活と無関係な者に対する関心の希薄さを読み取ることができそうだ。さらに今回に関しては、ゲンコツでの殴り合いを通じてユリカノをもとの世界に戻そうとしたまどかの意思が、ムギナミの乱入に伴う実験設備の強制シャットダウンによって妨害され、ディセルが当初思い描いていたのに近いカタチでユリカノが召喚された。この影響は次回を待つにしても、こういう展開ならすんでのところで救出が間に合うだろうと予測しながら見ていただけに、ちょっと衝撃的な幕切れだった。


このまどか救出劇、ランとムギナミの頭脳プレーが光る場面だったが、盗賊スキルを発動させて華麗にミッションをこなすムギナミと、恥をさらし泥をかぶることしかできないランの芸人魂の差がすさまじかったw 王女さまならではのやり方で時間稼ぎを、という発想までは素晴らしかったんだけど、ランのかっこいい姿なんて数秒と持たせないのがこの作品。見てくれの良さはダントツなのに、もったいないなぁ。いや残念系美人というのもキャラとしては十分に立っていて面白いし、これだからこそのランの魅力でもあるんだけど。


とりあえず、スープを召し上がるラフィンティ王女様の絵が美しかったということで、ファンとしては心を落ち着けておきたい。






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それでは、今回は以上です。


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