さくら荘のペットな彼女 第5話「さくら荘のまじめな彼女」

メインタイトルをもじったサブタイ。報われないヒロイン・七海ちゃんが本格参戦!!


先週はウェブリブログが5日間も緊急メンテやってくれたもんで、更新がガタガタになってしまいました。こっからプチ復活していきますよ。



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悶々と悩む空太の物語は前回で一区切りついたということで、今回からは、心機一転した空太が改めてさくら荘の一員として暮らしていくことになる。夢も仕事も遊びもすべてに全力投球なさくら荘は依然として平常運転で、元・平凡人である空太はこのペースについていくのがやっとというトコロだが、それでも目標が明確になったことで、より生き生きと、自然体でさくら荘の生活を謳歌しているようだ。


そこで今回は、足場を固めて余裕の出てきた空太が、心身ともに余裕なくて文字通りフラフラしている七海におせっかいを焼く展開。ちょうど前回までの三鷹先輩や赤坂龍之介が空太におせっかいを焼いていたのと、今度の空太の言動はところどころで重なる部分がある。人のつながりの縁というものを感じさせる光景だ。




七海がさくら荘に入寮する決意を固めたのは、単純に安い寮費で済む環境に移住できるというメリットと、空太とましろの怪しい関係をじかに確かめるという名目(これは引っ越しの名目としてははなからオカシイものなんだけどw)からであった。それに加えてひょっとしたら、空太とひとつ屋根の下で暮らしてみたいという下心があるのかな、と思ったけれど、劇中の描写としてはその点はさほど意識していなかったようだ。


寮生活ってのを経験したことがないからわからないのだけど、いちおうは男女の生活区画が分かれていて、自分だけでなく多くの生徒たちが同居している学生寮というのは、気になる相手と同じ寮で生活することそれ自体には、恋愛方面であまり大きな期待はかけられないものなのかもしれない。むしろ七海は実際にさくら荘で暮らすようになって初めて、この寮の乱れきった生活規範にびっくりすることになったのではないだろうか。


当初の目的からすれば、空太とましろの関係は十分に糾弾に値するふしだらなモノであったはずだが、公園で怒り狂っていたような表情を見せることがあまりなかったのは、この寮生活では七海が想像していたような若い男女の背徳的な交歓が起こりえないことを悟ったからだろう。空太とましろの関係は、付き合ってるかどうか、なんていうレベルを超えて、もはや家族同然の域に達しつつある。少なくともましろの羞恥心のなさは、七海を呆れさせると同時に安心させるものであったはずで、あとは空太の精神が異常をきたす前に危険物を遠ざけておくべく、ましろの生活態度を矯正にかかった。嫉妬のために空太へ怒りをぶつけるような状況は、ひとまずは回避されたわけだ。




もちろん、空太とましろの関係性をちゃんと理解したうえで、それでもなお七海を嫉妬させるような展開が遠からず描かれるであろうことは想像がつく。いったんはペット同然の相手と認識したものの、いつ ましろが女の顔をのぞかせるかは分かったものではない。もし七海が、改めて空太とましろの関係に激しい嫉妬の炎を燃やすようなシーンが描かれれば、それは逆に言うと空太とましろの仲が深まっている証拠でもあるわけで、三角関係ドラマの盛り上がりを期待していい場面となるはずだ。これはこれで楽しみにしておきたい。


ただ今回に関して言えば、七海が空太とましろに嫉妬する以前に、ましろの方こそ七海と空太の仲に嫉妬しているのではないかと思わせる描写だった。公園で三人で話をしている場面で、やれ朝まで激しかっただのラブホに泊まっただのと危険球発言を繰り返す ましろの姿は、自分と空太とがどんなに深い仲であるかを全力で七海に見せつけているとしか思えなかった。そしてそのたびに空太は、もっとちゃんと説明しろと ましろに求めるのだが、そこで彼女はわざとらしく眠りにつく。もちろんこれはタヌキ寝入りだと思う。ボケとツッコミの激しい応酬を見せるシーンではあるのだが、このやり取りのなかには椎名ましろの意思がはっきりと表れていた。まるで自分の縄張りに入ろうとする敵対者を威嚇するかのような、攻撃的な意思が発信されていた。


同じことは、メロンパンを餌に空太が ましろと交渉しようとした場面にも見て取れる。ここではアピールすべき敵対者はいなかったけれど、代わりに空太に対して、いい加減に観念して自分のモノになれ、と言いたげな言動を繰り広げる。空太の大真面目な「約束」をのらりくらりとかわし、三鷹先輩の援護も取り付けて、話をうやむやにしてしまった。それどころか、空太の意見をあくまで「プランA」とし、三つもある選択肢のひとつ、というレベルまで重要度を引き下げることに成功。なんというか、かなり高度な交渉術を駆使していらっしゃる。


空太とましろの秘密を守るために、七海を屠る。この「プランC」に、ましろの七海に対する態度がはっきりと表れていた。この時点で、七海はましろにとって敵であり、部外者であり、自分と空太の間に割って入ろうとするお邪魔虫である。彼女は七海と仲良くする気がないどころか、そもそもさくら荘に迎え入れることすら反対している。むろん彼女とて、いまさら自分の意見で七海の入寮を拒否できるとは思ってもいないし、そんなことをすべきでないことは百も承知で、ただ自分の意見をあまりよく汲み取ってはくれない空太に対して軽い嫌がらせをしているに過ぎないのだろう。ただそれでも、七海というライバルの存在に対して ましろがかなり神経質になっていたらしいことは伝わってくる。


このようなましろの態度が、七海と実際に生活を共にすることで、何らかの変化を見ることはあるのだろうか。こと青山七海の物語としては、今回はまず空太と七海の関係に主眼を置いて描かれていたし、たぶん次回もそうなるのだろうとは思うけれど、しかしここまで七海を拒絶しようとしていた ましろとの関係の進展も大いに興味がわいてくるところだ。二人の関係は今後良好になっていくのか、それとも対決姿勢を鮮明に打ち出していくのか、はたまたそのどちらをも両立させるライバルとなるのか。ましろというキャラクターは、変人っぷりの描写の仕方がうまいだけに、この物語の中でどのような動き・役割を見せてくれるのか容易に想像させてくれない。今後の七海の扱いを考えるうえでも、椎名ましろの言動によくよく注目しながら視聴しておきたい。




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それでは、今回は以上です。


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この記事へのコメント

あるるかん
2012年11月07日 21:44
七海が一番魅力的ですので、今回のやり取りを乗り越えて空太と良い仲になって欲しいですよ。
恋愛感情からの嫉妬なのか、玩具を奪われていい気がしないのか、七海に敵愾心を持っていそうなましろですが、今のところ、彼女の魅力ってないですからねー、勝ち目ないかも。
おパゲーヌス
2012年11月08日 21:29
>あるるかんさん
あれっ、千尋さん押しじゃなかったでしたっけw

報われない恋をするセカンドヒロインってのは自分も大好きなのですが、定番すぎるだけに成就はむずかしいというか、七海ちゃんが空太と結ばれたらせっかくの魅力が半減という可能性も。どーせなら三人で一緒になってくれればいいんですがダメだろうなぁ。

ただ現時点では、空太と七海は両想いくさいので、その点ではただの片思いキャラになっていないのがいいですね。ましろが恋愛感情持ってしまったら勝ち目無さそうですが、そうなるまでは、くっつくのかくっつかないのかはっきりしない、もどかしいやり取りを楽しませてほしいところです。
あるるかん
2012年11月09日 22:24
>報われない恋をするセカンドヒロインってのは自分も大好きなのですが、定番すぎるだけに成就はむずかしいというか
発想の転換ですよ、報われない恋をするセカンドヒロインという定番を外して、恋が成就するセカンドヒロインがあったっていいじゃないですか(笑)!?


>ましろが恋愛感情持ってしまったら勝ち目無さそうですが
そうですかね?今のところ、ましろは美形なだけしか取り柄がなさそうですが。ましろこそ勝ち目はなさそうな…


>どーせなら三人で一緒になってくれればいいんですがダメだろうなぁ。
余談ですが、『Fate/zero』でランスロットとセイバーとギネヴィアが三人一緒に仲良く○○○すれば、平和で問題も起こらないで良かったんじゃない?と言った友人の言葉には笑いました(笑)。
イケメンと美少女×2ですから、さぞ心が現れる光景でしょうね。しかも、国王と王妃と最強の騎士がいちゃこいてたら、臣下もすべてがどうでもよくなって、反乱も起こらなかったかもと思いますよ。
おパゲーヌス
2012年11月11日 12:21
>あるるかんさん
恋が報われない、という「特徴」に魅力のあるキャラなので・・・逆転しちゃうとフツーの女の子になってしまう可能性が高いのですよね。ましろの場合はビジュアルからしてちょっと格別の存在なので、やはりメインヒロインの位置づけがこれほどしっかり確立されている作品の場合は、定番であることの強みを生かしてほしいと思っています。

ランスロットとアーサーの確執はもっと複雑な事情があるんでわ?w 元ネタをよく知らないので何とも言えませんが。

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