中二病でも恋がしたい! 第6話「贖罪の・・・ 救世主」

一色きゅんカワイイ!! モリサマちゃんは回を追うごとに良い味のキャラになってきますね。




なんかイキナリ本題を外すようだけれど、今回はモリサマに尽きる!と思うなぁ。この子は京アニ×花田脚本のラインで言えば『けいおん』の山中さわちゃんとがっぷり重なるキャラになってしまいかねなくて、実際作ってる人たちもそのイメージを持ちながら制作しているのかもしれないけれど、それが回を重ねるごとに少しづつ独自色(=この作品の色でもある)が見えてくるようになってきた。もちろんそれは間違いなく凸守との絡みがあってこそで、主に一人で暴走したり落とし穴にハマっているだけだった さわちゃんと比較すると、二人コンビで喧嘩漫才することのできる強みを、とくに今回は強く意識させられた。


凸守も当初はやはり、メインヒロインの六花とキャラかぶりするというか、六花の劣化コピーみたいな印象が無くはなかったのだが、六花と二人ペアでの中二病ごっこのシーンが凸守を大いに引き立てたのと同じように、彼女はモリサマとの絡みが増えることで、確実にキャラの幅を拡張している。孤独でいる間はやることが限られているが、他のキャラと接触することで格段に豊かな表情や魅力を見せてくれるのは、創作されたキャラクターであっても現実の人間となんら変わりはない。


丹生谷は普段から優等生設定を作り上げていて、それを意地でも手放そうとはしない。その「設定」が崩れて素の表情を見せたときにたまらない魅力を感じるのは、六花や凸守と同じだ。ただし丹生谷の場合は、素の表情の他にもうひとつ、とうに封印した表情としての魔術師(だっけ?)モリサマーの顔があり、心と体に染みついた昔の設定がつい表に出てきてしまうことがあるが、じつはその封印された表情のほうこそが彼女の本当の姿なのではないかと勘繰ってしまいたくなる描写がとにかく多い。恐らくこの作品が問いかけているのは、本当の自分はどんな表情をしているか、ではなく、いろんな表情や仮面や脳内設定までもひっくるめたそのすべてを自分自身として受け止めるべきではないか、ということだと思う。社交的な態度の立派な大人が、子供っぽい趣味や遊びに全力で興じることができるなんて、それはとても魅力的な生き様ではないか。外面ばかりを気にする勇太や丹生谷と、外面をいっさい気にしない六花と凸守、このある意味で両極端な姿勢の4人が一つ所に集まっているという状況は、きっと彼らに良い影響を与えることになるだろうと思う。


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さて今回メインを張った一色誠だが、彼は等身大の高校一年生をうまく表現してくれていたようで微笑ましかった。骨があるようで案外ヘタレていたり、頭が回るようで案外なにも考えていなかったりと、今後も動かし方によっては大きく化けるキャラになりそうだ。


女子ランキングアンケートがバレてしまった今回の一件、ラブレターの存在がうやむやになってしまったというのは大損だったけれど、くみん先輩に頭撫でられる栄誉にあずかったんだから十分お釣りがくるね。それに坊主頭のほうがずっとかっこいい。自分を変えようとして変な方向に走ってしまうというのも、高校生らしいというか。ヒゲを伸ばしてダンディになりたいと思って、陰毛に毛が生えたようなのを自慢げにアゴに蓄えていた自分の高校生時代を思い出したよw 男子たちの罪を一人で背負って丸刈りにした勇気に心惹かれる女子がいるかもしれない、みたいなことを丹生谷が言っていたけれど、これからひょっとしたら彼はもっとモテるようになるんではないかな。


しかしこのランキング事件では、丹生谷はほぼ一色の味方をしてくれていたのが印象的だった。女子の一員としてクラス会では厳しい表情を崩さなかった彼女だが、部室では一色たちに女子の動向を正確に伝えてアドバイスをしてくれたりと、一色個人はもちろん、クラスの男子と女子の間があまり険悪にならないよう、ちょくちょくフォローをいれてくれた。一色の丸刈りを凸守と一緒になって大笑いしたのも、あまり深刻に思いつめている彼に対して、ランキング作成したのも頭を丸めたのも、笑って済ませる程度のことでしかないのだと伝えてくれているようでもあった。


たぶん丹生谷は、男子によるデリカシーのない言動によって女子連中がどれほど敵愾心を燃やすのか、その実態がいまいち実感できていなかったのではないかと思う。中学時代を特殊な(笑)環境で過ごしていた彼女が、独特な理屈や力関係、感情の動かし方をする女子グループの精神構造にどっぷりハマっているとは考えられず、チア部に入って早々に人間関係が嫌になりかけていたことからも推測できるように、女子流の仲間意識とやらに対して醒めた見方をしているのではないだろうか。


今回彼女が一色に有用なアドバイスをすることができたのも、彼女が(気持ちの上では)一歩引いた客観的な立場で事態を見守っており、男子に対してはもちろんだが女子に対しても特に肩入れする必要性を認めていなかったからこそ、政治的に正しい判断を下すことができたのではないか。ひょっとしたら彼女は、カワイコちゃん選手権そのものをそれほど問題とは思っておらず(自分が一位になってむしろ気をよくしただろう)、逆に一色の手帳を拾ってきた女子の表情があまりにも深刻であったことに面食らってさえいたのではないのだろうか。


まるで尋問のようなクラス会を開いたわりには、劇中の丹生谷は終始、この問題に興味無さそうに見えた。おそらく、クラスの女子たちに対する体面のため、クラス会という手段を取らざるを得なかったのだと思う。彼女は自分を偽って学校生活を送っているが、このような人間にとって、クラス内部が険悪となって予想外のトラブルが発生しやすくなるようなリスキーな状況は絶対に避けなければならない。平穏無事で、常に予想の範疇で推移する日常、それこそが今の丹生谷には絶対に守らなければならないものだと言える。


もちろんそういう意味では、彼女はもう金輪際、魔術昼寝結社には近づいてはならないハズで、今回の一色のようにいつ部外者が入ってきて丹生谷の本性を目の当たりにするか分かったものではないのであるが、それでも彼女が足しげく部室に通うその意味を、後々のエピソードで明らかにしていって欲しいところだ。危険人物の監視のため? 日々のストレスの発散? 彼女にとってあの空間はもうとっくに、そんなレベルを超えている。六花や凸守たちとのヘンテコな日々がどんなに楽しくかけがえのないものであるか、それを丹生谷がどのようにして自覚してくれるのか、今から楽しみにしておきたい。




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それでは、今回は以上です。


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この記事へのコメント

ぽんず
2012年11月12日 21:27
モリサマー、イイですねぇ。
性格的にはかなり好みです。あとは恋する乙女の一面を見せてくれれば言うこと無しなんですが……難しいかな。

今回のさり気なく場を納める立ち回りの上手さは、「とらドラ」の亜美ちゃんを思い出しました。一色君にオトシマエを付けさせてチャラにするのは彼が言い出したこととは言え、最適解ですね。

勇太はTシャツを着てたり、既に仲間意識を自覚してるんですよね。彼はもう六花を見捨てられない。
一方のモリサマーは、未だ境界線の上で足踏みをしてる状態なんですよね。彼女がどんな答えを出すのかが、個人的に今作のハイライトになってしまいそうでちょっと怖いかも(笑)
おパゲーヌス
2012年11月13日 22:17
>ぽんずさん
どうでしょう、モリサマさんの恋のはじまりはそんなに遠くない可能性もあるのかなと思っていたり。あるいは最終回までぜんぜんそんなイベントがない可能性もあるかもしれませんが。

勇太と丹生谷の違いに関してですが、自分は勇太のほうが症状が軽いと思っています。彼は中二病的言動を「遊び」と捉えていて、本気で遊びに興じるようにしてDFMを演じている場面がほとんど。一方の丹生谷は、本気で怒りをあらわにするときに「呪う」と発言している通り、彼女の場合はこれは遊びではなく本心から、自分のチカラで他者に呪いをかけられるといまだに信じている部分があるように感じます。この差に着目すると、六花や凸守はしっかり「遊び」と捉えている派で(勇太が六花たちに仲間意識を感じるのはそういう側面が強いと思う)、丹生谷一人だけがガチで信じているのですよね。

もちろん実際のところはもう少し見てみないと分かりませんが、自分はどちらかというと、六花や勇太が妄想世界を本気で信じてしまわないかどうか、のほうが気になります。とくに六花が、最終的にどちらの世界を選択するかが、やはりドラマの焦点になってきそうな予感がありますね。

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