刀語 第3話「千刀・ツルギ」

結局、どういう剣術だったのだろう?




・今回のお話


千本の刀を持つ千刀流の剣士が、今回の対戦相手。相変わらずしゃべってばかりいるが、今回は諧謔よりも人情に重きを置いたドラマだった。むごい仕打ちを受けた女性たちを救済しようと尽力する迷彩の、清濁あわせ飲んだあげくの慈愛に満ちた人柄が光る。


今作でたびたび言及される”刀の毒”。第2話ではその負の側面が強調されていたのに対し、今回は一見、その毒を逆用したアイディアの勝利であるかのような描写だった。しかし最後の最後で、やはり毒は毒、刀は刀であるという結論にまとめられたのは、今作を一貫するテーマとして、刀だけでなく武器全般に対する、深い懐疑心が強調されているのであろう。




・七花にまつわる、道具の影


とくに今回印象的だったのが、七花の物言いだ。彼はあくまで刀(道具・武器)として、とがめのためにだけ働くと宣言した。まさに道具を擬人化したようなキャラだが、彼の、影の無い真っすぐな態度が、逆に見ている我々の方に影を感じてしまう。もし、とがめが命じれば、こいつは何人だって斬り殺してしまうのではないのか?


この七花の態度は、まさに我々に突き付けられる、今作の問題提起だろう。事実、迷彩を殺してしまえば千人の少女たちを苦しめることになると分かっているにも関わらず、七花はあっさりと、彼女を斬った。あとから見に来たとがめが思わず、何も殺さなくても・・・と言いかけてしまう様子は、鮮烈な印象を残した。


刀(武器)には、本来それ自体に毒はない。ただ鋭利で美しい鉄の塊に過ぎぬ。毒があるとすれば、それは人間の心の方だ。手に余る力を持てば、誰しも人は、心の片隅に眠っていた魔性を目覚めさせる。そんな冷徹な事実を、七花は全身で体現しているかのようだ。


七花という存在が突き付ける、人間と道具のあり方についての思索は、今後も丁寧に描かれることになるのであろう。とくに七花が、より人間らしい感情や感覚を体得していった先に、どのようなドラマが描かれることになるのか。それを、心待ちにしたいと思う。


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次回は戦闘をたっぷり見せてくれそうな予感ですね。次回予告の映像だけみても、やばいものがあった。もしかして細田回じゃないのかね。期待大。


それでは、今回は以上です。


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