けいおん!! 第3話「ドラマー!」

The Who は、60年代限定でなら、なかなか好き。


同年代の他のバンドに比べて、ソウル等の黒人ミュージックに対する直接的なアプローチが目立つ曲を、多く手掛ける印象がありますかね。アルバム買い集めるほどハマってはいないですが、初期の頃の楽曲を中心にあつめたCDを作ってよく聞いていました。


ファーストアルバムのCDが、なんかデラックスエディションとかいう2枚組のやつで、相当惚れ込んだのを覚えている。65年という時代にしては画期的に演奏が上手くて、タウンゼントのギターはもちろんだが、ヒット曲「My Generation」ではベースを前面に押し出したりして、ずいぶん挑戦的なアーティストだなぁと舌を巻いたのは、いまでも鮮烈な印象として残っています。惜しむらくは、自分は何よりもブルースが好きだったのだけど、The Who はブルースよりもソウル色が強かったのが、好みに合うかどうかという点で、若干難点があったかな。


※あくまで初期の楽曲の話。とくに70年代以降は、知らないしあまり興味もないっす^^


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とまぁ音楽語りはほどほどにしておきましょう。今週も面白かった。




・今回のお話


今回は、飽きっぽい律が、スランプなのかどうかは謎であるものの、一度はドラム以外の楽器に浮気することで、一歩引いた立地点から改めて、ドラムという楽器に惚れ直し、ドラマーという自分の立場を再確認したエピソードだった。


注目すべきなのは、(噂によると)2クールという尺の余裕があるからか、キャラの心情をより丁寧に取りあげようと言う意図がありありと見えた点だろうか。第1話と第2話では、後輩を欲しがっているような梓の寂しげな表情や、それを心配そうにみつめる3年生たちの様子が印象に残っていたが、今回は珍しく律のキャラを掘り下げようと言う回。



視聴者としては、ここでそれをやりますか?という違和感もあるし、軽音部の日常をコミカルに描く今作のスタンスとも少し違うアプローチの仕方にも違和感を覚える部分。いわば、「けいおん!」らしくないと捉えられてもおかしくない回だったと思う。それをココへ持ってきたという点に、今シリーズの目指すゴールが見え隠れしているような気が、しないでもない。




・「けいおん」の神髄


とはいえ、今回は改めて「けいおん!」の”らしさ”を実感した回でもあった。というのも、この作品の最大のポイントは、「音に触れる歓び」を描くという点にあると思っていて、今回はまさにそれが、律の視点から描写されたからだ。


人物の仕草や表情のアニメーションにおいて、高いクオリティを保っているというのは誰もが認めるところであろう。その上で私が1期の頃に注目していたのが、お菓子を食べる時と楽器を演奏する時では、表情が決定的に違う、という点。音楽というものに触れた時に人が感じる、あのなんとも言えない感動というか高揚感というか、そうしたものをアニメーションで何とか表現してみせようという意気込みが画面の中から伝わってくる。他の萌え&和みアニメとの大きな違いは、まさにその部分に集約されているのではないだろうか。


第2期シリーズでは、まだまだ楽器を演奏するシーンが少なかったけれど、今回、律が自室で即席ドラムを叩いている様子は、1期の頃から何度も強調して描かれた、音に触れる歓び、楽器を演奏する楽しさを、表情だけで見事に表現しきっていた。これが描かれてこそ「けいおん!」が「けいおん!」たる証だと、改めて痛感した。




キャラに萌えるのも、ギャグに笑って和むのも良い。そうした部分を心底楽しませてくれる作品であることに、まったく異論は無い。


けれど、心の内奥から湧き上がる得体のしれない感覚、ゾクゾクとした身震い、極度の集中と忘我、そして何より、言葉では決して言い現わすことのできない楽しさ。これを、アニメーションで描き切るということ。それがこの作品の神髄だと思う。


今回はそんな描写が堪能できて、とても良かった。各キャラでこういう表情を、見せていって欲しいですね。


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それにしても、さわちゃんが黒化して本性を表すのは、花田脚本回だけなのかなぁw まぁ美容のエピソードというのは、女性脚本らしい着目点で、これはこれで面白かった。


それでは、今回は以上です。




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