Angel Beats! 第9話「In Your Memory」

あれか、アマテラスがA.K.Dの全てをユーパンドラに押しつけていったみたいな作戦か(←分かる奴いるかー?w)




・音無の死の記憶


奏の容態と精神状態が心配される中、付きっきりで看病にあたる音無が夢に見たものは、自分の死の瞬間の記憶だった。


まぁ、直井ごときの催眠術なんぞより天使ちゃんの添い寝のほうがずっと効果的だということが証明されたのが何よりの収穫(当然の結果とも言う)だったわけだが、その中で本当の自分の生き様を掴み取る主人公の姿を描き出した今回のエピソードは、なかなか良かったと思う。


個人的に、脳死段階での臓器移植に反対の意見を持っている身として、ドナーカードに臓器提供容認の署名をする行為が、そのまま清く正しいことのように描写されたのは、はなはだ納得が行かないのではあるが(つか、よくこんなデリケートな問題を取り入れたなぁ、と思う)、


しかしこの場面は、臓器移植の是非を問題にしているのでは断じてない。


そうではなく、理不尽な死に方を覚悟した者たちがそれでもなお、現世の人生にしがみつき、ほんの一滴でも良い、自分と言う人間が確かにここに存在し、他者の幸福を願う心を持っていたことをカタチとして書き遺すことで、無意味な人生とは決して言わせないと、理不尽な運命存在に真っ向から対決を挑もうとした、大変勇気ある行為ではなかっただろうか。


ドナーカードへの署名行為は、いくぶん作り手の信念がせっかちに先走ったにせよ、しかしこれは人生の理不尽と虚無に立ち向かう姿を象徴する行為として描かれたものとして、受け取るべきだろう。そしてその役割は十二分に果たしていたと、私は断言したい。




・提示される解答


音無が目を覚ました後の、奏との会話。これで、世界観設定に関する議論に終止符を打とうという魂胆か。十分に種を蒔いておいたものを、今回だけは姑息なドッキリ展開を用意することなく、あくまで真っ当に「考えれば分かるでしょ?」と天使に言わしめた麻枝准は、やっぱり憎らしいライターだなぁと、恨めしく思ったw


しかし、あくまで作品の表層部分でしかない世界観設定は、ドラマにおいてはあくまで飾りである。表層的なところで提示されていた謎がようやく明かされたところでいよいよ、「Angel Beats!」という作品の真価、その本来目指すべき道に、次回から突入してみせようという段階だ。楽しみである。




そして面白いなぁと思ったのは、この世界と天使の役割を理解した音無がとった決断。奏は黒い天使の状態で、敵として復活したと大嘘を吐き、自分は打倒天使の立場に復帰しながら、じつは天使と結託して友人たち全員を消滅させてやろうという作戦。なるほどそういう展開ですか。これは予想外であったし、プロット段階ですでに大変感心させられるものだ。


本当は救ってあげたいと心から願う相手に対して、一見彼らの敵として振舞う中で、じつは相手のことを教え導くというやり方。こういう作劇はすごく好きなのですよ。あと3話だか4話だかでどこまで描ききることができるか、見ものだ。




・ゆりっぺヒロイン化計画!?


そしてここにきて、ようやくゆりっぺの登場だ。いや今回はろくに出番は無かったのだけれど、自分が心から満足できる生き方を完遂してなおこの世界に留まり続ける音無の心残りとして、友人であるSSS、とりわけそのリーダーであるゆりっぺが、クローズアップされることになった。


本当はいますぐにでも消滅していいんだけど、愛する彼女のためにいましばらく留まって、騙し撃ちという汚い方便を使ってでも、ゆりっぺに真の人生を味わわせる。そんな音無の決意が、彼を巻き込まれ型の主人公から完全に、巻き込んでいく側の主人公に転身してみせたと言える。今後は彼とその盟友である天使が能動的にドラマを引っ張って行ってくれるのだろうから、ここでようやく、主人公の音無とヒロインのゆりっぺという関係性が成り立つ様が、見えてきた。


いや、音無がゆりっぺに愛を捧げている様子は一切ないけれどさw でもゆりっぺと奏だったら、奏はもう救う対象ではなく仲間なのであって、王子様たる音無が救うべきお姫様は、ゆりっぺ以外に考えられない。最終的に恋愛要素はたいして入っては来ないだろうけれど、それでも、ようやくゆりっぺの正ヒロイン化が進行するのだろうから、これは大いに期待させていただきたい。


次回はとりあえず、またギャグ回から入るのだろうね?w 楽しみだ。




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それでは、今回は以上です。



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