デュラララ!! 第20話「黄天當立」

最後に法螺田がカッコいいところを見せた。字が丸っこくてちとダサかったがw




・今回のお話


今回はいきなり、紀田が黄巾賊の頭領としての立場のまま、元ブルースクウェアでいまはダラーズの一員である門田たちと会合を持つ、というシーンから。両者の緊迫した感情のせめぎ合いと、交錯する情報や推測が、多田野会話劇を異様に盛り上げる。ピーンと張り詰めた糸をぷつんと切るように登場するロシア人二人の役割がじつに見事だ。


それで、切り裂き魔を追い詰めたいが大規模な激突は避けたいというギリギリのラインでの交渉が行われていたわけだが、この会合は当然のことながら、まずは大きな質量を持ったトロッコみたいな組織を、下手な方向に転がさないためのものであったはずだ。そのために店長も包丁を放り投げたわけで。しかしその結果、一番接触してはいけない人物のところへ繋がってしまうのだから、やりきれない。


紀田にせよ門田にせよ、臨也がすべての元凶だと思っていないからこそこういう事態になってしまうわけだが、それだけ臨也の工作は恐ろしいほどぴたりとハマる。たまにNHK教育でピタゴラスイッチの壮大な実験器具を見て感心させられるけど、まさにあれを、人間の駒でやって見せているような感覚。最近は臨也さん、ちょっとやり過ぎな感じはするけどw(←とくにチャット




・動きだしたトロッコは止められない


一人ひとりの人間の意志やチカラは大したことが無くても、それが集団となったときに、普通では考えつかないようなパワーが発揮されることがある。


人間の集団はよく、大きな質量を持ち高速で移動する物体に例えられる。それは馬車であったり鉄道であったり、トロッコであったり。そうしたものは、人の手によって作られ、人の考えた理屈に従って動くよう設計されてはいるが、しかししばしば、人の手ではどうしようもない暴走をする。人は智慧によって巨大な機械を作る。しかし人の腕力はそれに見合わないので、完全に制御し切ることができないのだ。


今回描かれた黄巾賊はまさにソレであろう。紀田正臣や、彼に心を寄せる若者たちが作り上げた大きな組織。その組織は本来、創設者の意のままにコントロールできる代物のはずであった。だがひとたびそれが、設計者の意図せぬ力によって転がり始めると、もうそれを押しとどめる腕力を持った者は、どこにもいない。トロッコは、何かにぶつかって砕け散るか、あるいは運よくその加速を緩める軌道に乗らない限り、止めようがない。




そんな、人間組織(それも、たった数十~百人余りの集団だ!)の持っている特性を、真に理解しているのは臨也だけのようだ。あるいは寿司屋の二人も分かっているのかもしれないがw 


組織と言う名のトロッコは、自由落下の法則にしたがい、あるいは慣性の法則や作用反作用の法則にしたがって、池袋の坂を転がり落ち、突き進む。黄色くペイントされたこのトロッコを押しとどめるのに、無色のトロッコを同じ速度でぶつけて破壊するべきか、それとももっと他に良い方法があるのだろうか。紀田はすでにトロッコに乗っている。それを見た杏里や帝人の下す決断が、いかなるものか、次週の展開を待ちたい。




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それでは、今回は以上です。




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