今期最高傑作!? 探偵オペラ ミルキィホームズ 第2話「ポケットにパンを」

ここまで声を上げて笑えたのは何年ぶりだろう!w




感想書くつもりはまったく無かったし、これからも書くとは思えないのだけれど、今絶賛しておかないでどうするんだと思ったので、筆を取ることにした。


面白さから言っても、またクオリティから言っても、近年稀にみる豊作揃いの今期アニメ。その中では数少ない残念枠として、さっぱり期待しないままに第1話を視聴したのだけど、物語の質・アニメーションの質のあまりの残念っぷりにも関わらず、ぶっ飛んだコンセプトで存分に楽しめた快作として、鮮烈なインパクトを残して見せた。そして先ほど第2話を視聴して、このヘンテコな作品が、しかし今期自分の最も好きな作品になるかもしれないと確信にも似た予感を覚えて、思わず身震いしてしまった。


なんというかな、色々と酷すぎる作品なんだよw だけど、作り手が心から楽しもうとしていて、しかも良質のエンターテイメントなんかハナから目指してなどおらず、内輪で盛り上がる同人的なノリと勢いのなかに視聴者を巻き込んでしまおうという方向性が、実にツボだった。ついてこれない奴なんか知らん! と言わんばかりの暴走ッぷり。ちょうど、「迷い猫オーバーラン!」中盤のメチャクチャな展開みたいなものを、シリーズ当初からエンジン全開で取り組んでいるような印象だ。最初に拒否反応を示してしまったら一巻の終わりという博打作品だが、自分は運悪く、全力で楽しめてしまったw


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だいたい、美少女4人の仲良しグループを追いかけていくキャラ主体の作品において、その主人公たちをここまで徹底的に貶めるって、そうそう無いのではないか。男性キャラが変態性を発揮したり不幸な目に会っているのを見て楽しむギャグアニメは今期だけでもいくつも指摘できるんだけど、主役の美少女たちを、昔のお笑い芸人みたいな酷い扱いをして笑わせるっていうのは、実に革命的な萌えコメディだ。近い傾向のものでは「ギャラクシーエンジェル」とかを連想したりもするが、今作はその方向性をさらに先鋭化させている印象。それを、2010年という今この時代にTVで放映するというのが、もうそれだけで可笑しくて仕方の無い企画だw


今回あまりにも衝撃的だったのが、砕け散って床に散らばったうまうま棒を、3人がすかさず吸い上げるシーン。あの決して綺麗とは言えない床に、しかも直前までドタバタと暴れまわっていて相当に埃が舞っているはずの状況で、どんな貧乏ドラマだってやらないような汚らわしい行為を主役美少女に行わせるこの心意気! 本っ当に大声を立てて笑ってしまった! いや、これ発想した人すごい。これ、野生児キャラとかじゃなく、ついこの間まで優雅なセレブ生活を行っていたキャラクターたちなんだよ!?


あるいは前回から引き続いて描かれる、美貌の下に隠された余りにも小汚い性格描写ね。これも、貧乏シチュと同じくらいにショッキングなエピソードのオンパレードで、彼女たちがどんなに幼稚な思考で罵りあうか、その様子を見せられるたびに爆笑してしまう。4人の友情を誰よりも望んでいたコーデリア嬢がとくに酷くて、劇中で言及された通り頭の中までお花畑なのはまだ良いとしても、自己犠牲のポーズを取ることによって誰よりも上に立てると本気で思いこんでいる、悲劇のヒロインを気取る自分大好きっ子だったというのがねw よくドストエフスキーとか読んでると、こういう思考パターンの貴婦人とかが出てきて皮肉たっぷりに描かれることがあるけれど、まさにそんなキャラクター性を地で行ってるのが、もう面白すぎてたまんない。大好きだわ、この子w


主人公キャラクターの4人については、ビジュアル的に「生徒会の一存」だよなぁと、冷めた目で眺めてしまっていたところだったのだけど、こうやってそれぞれの個性が悪い意味で発揮されてくることで、他のどこにも存在しないオリジナルなキャラクター像を確立していくことだろう。とくにエルキュール・バートンのキャラがまだまだ存在感が足らないが、今後の活躍に期待したい。


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キャラクターに関しては、ライバルグループも非常に大きな存在感を放っていて素晴らしい。生徒会の仮面をかぶり模範優等生として学校に君臨する彼らは、4人全員が第1話の時点で完全にその個性を確立してしまっていたし、さらに今回のエピソードで思わぬ広がりと深まりを見せて、ミルキィホームズの面々よりずっと魅力的だ。


実際彼らって、悪いことをしてるようで実は良い人柄っぽいし、しかし良い人そうに見えて実は本当に悪い奴にも見える、非常に曖昧な立ち位置のキャラクターだ。悪い人たちなのに愛すべきキャラクターで、そこにたまらなく魅力を感じる。ドロンジョ様一味を、より人畜無害化の進んだ現代の萌えアニメの傾向に即して、明確な悪意や敵意をぼかすカタチで成立している”敵役”だと思う。ギャグ要員としてもキャラが濃すぎるし、怪盗の4人が主役だと言われても何も問題を感じないw だいたいEDのエロカッコよさが異常すぎるんだ。


公式サイトを見る限り、豪華声優陣を擁した別のキャラクターグループも登場予定のようで、こちらも実に楽しみである。最近、新谷良子分が不足してたので、期待せざるを得ない!


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それにしても・・・。ここまでフザけたアニメに、これだけ悶絶させられようとは思っても見なかったw 似たようなノリの「パンスト」も大好きだけど、あっちは作画演出が素晴らしいから、純粋に映像作品として楽しめる。でも「ミルキィホームズ」は、演出はともかく、作画は日曜朝の子供向けアニメでいいじゃんっていうレベル。最初から神作画なんて期待できようはずがなく、もし素晴らしいアクションがひとつでもあれば儲けものかな、くらいの期待度。でもこの残念感は、作り手と視聴者が近い目線で、それこそ喜劇の舞台に直接野次を飛ばしながら楽しめるような今作のコンセプトには、ぴったりなんだよなぁ。このクオリティの低さを逆手にとった戦略は、見事と言わざるを得ない。


とりあえず内容が内容なので、各話感想はたぶん書かないと思うけれど(ただでさえ木曜深夜は死ねるのだw)、とにかく全力で楽しんだ末に、最終話あたりにシリーズ総括する記事を書こうと考えている。その頃までに、今期最高傑作の太鼓判を押しているか、それともやっぱり残念枠であったと評しているかは、これはもう本当に予測がつかない。この不安定さからくるドキドキ感も含めて、心底大好きな作品となってくれることを願っておきたい。




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それでは、今回は以上です。


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