おとめ妖怪 ざくろ 第8話「あめ、徒々と」

毎回毎回、涙腺直撃なこの作品。



今回はちょっと異色の組み合わせでドラマが進行。でも別に新たなフラグが立つとかそんなことは全然なくて、むしろいつものカップルが離れ離れになっているからこそ、いっそう絆が強まっていくという、なんともごちそうさまな展開に。いや、これでこそ「ざくろ」です。



いちおうストーリー展開としては、いよいよ敵側勢力のキャラクターがちゃんと顔を見せて、また人間にも妖人にも受け入れられない半妖という存在の悲哀をぐっと照らし出してはいたが、まだまだそちらは下準備の段階だ。激情ほとばしるキャラクターの姿をよく目に焼き付けておくにとどめたい。


一方で妖人省の面々のキャラクター像は、いよいよ深く広く描かれることになっていく。ざくろ×景、薄蛍×利劔のそれぞれのカップリングで、愛が燃えあがって行くのがとても面白い。とくに今作の場合は、ただの恋愛ドラマではなく、恋そのものよりも、様々な感情を内包した人間ドラマとして成立させているのが、素晴らしい点。中でも今回何度も言及されていた「守る」という言葉は、作品全体を貫く主軸のひとつだろう。そして、あえて男尊女卑の時代を舞台に、男が女を守るのではなく、お互いがお互いを心身ともに支え合うと言う姿を、徹底して描いてゆくのである。


丸竜が良い例だ。彼は体格からしても戦闘で役立つ気配が感じられず、ほとんど萌えショタキャラ扱いしかされていない。そんな彼を雪洞・鬼灯が命を賭けて守って見せ、それに対して丸竜はショックを受けることになる。しかし、誰かを守るという行為が、ただ敵と刃を交えて戦うことだけではなく、むしろ大切な誰かの心の支えになってあげることが、本当の意味でその人を守っていることになるのだと、彼は気付かされたのであった。


同じことは他のペア、とくにざくろと景の両名にはよく当てはまるだろう。今ではもうすっかり、お互いに必要とし、なくてはならないパートナーとなっている。イケメンに弱いざくろだが、景の顔や紳士的態度ではなく、景という存在そのものへの愛着を強く訴えかけている姿にこそ、この二人の関係の進展がよく描きだされている。


第1話で、ざくろと景がはじめて出会ってから、いったいどれくらいの時間が流れているのだろうか。まだ決してそれほど長い時間を過ごしているわけでは、ないと思う。けれどもこの二人がこんなにも大きな進展を見せているというのには、きっと二人ともが、少なからず影のある半生を送って来たことが関係しているのかもしれない。景がざくろに向ける優しさや共感と、それに応えるざくろの姿には、まだ癒えぬ傷を抱えたまま、しかし健気にも日々を精一杯に生き抜こうとしているか弱き命の煌めきが、灯っているかのようだ。




そんなざくろと対峙することになった、謎の半妖姉妹。彼らは、ざくろ達と好対照のように見えもするが、しかし非常によく似通っているとも言える。とくに今回は、ざくろの抱えている内面と通じるものが、この姉妹の様子から窺うことができた。今は敵同士として向かい合っているが、今後、この姉妹や妖人省の面々がどのような決断を下すことになるのか。物語の内面と外面の双方において大きな盛り上がりを見せる今作の行く末を、楽しみにしたい。




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それでは、今回は以上です。


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