ドラゴンクライシス! 第1話「さらわれた少女」

やっぱりくぎゅは、幼な妻声優だよねー。




・予想以上に面白かった!


録画したものを見て激しく後悔してしまった。昨晩は、時間がモロかぶりしていた『レベルE』をリアルタイム視聴したのだけど、来週からはドラクラを生で見ることにしようと思う。今作のCMを見て、きっと面白くなりそうだとは思っていたけれど、完全に予想の上を行ったなぁ。


ストーリーのおおまかな展開としては、かなりありきたりな部類だと思う。けれど、わざと説明無しに語られるいくつもの固有名詞や世界観設定が、その不親切さゆえに、劇中の会話の意味を探ろうとする視聴者の意識を触発して、ありきたりな展開をどこか特別なものに錯覚させてしまう。もちろんそこで登場するキャラクターの個性や会話劇・イベントの面白さには確かなものがあって、特徴的な映像演出とも相まってとても魅力的なフィルムに仕上がっていたと思う。使い古されたプロットが、作り手の力量や工夫次第でいくらでも新しい輝きを獲得できることを、じつに良く示してくれた。


そもそも、OP曲の出来映えだけで、勝ったも同然な作品だと思ったなぁw CMでも使われていたあの特徴的なメロディーは、一度聞けば嫌でも耳に残るし、またアニソン好きの視聴者のハートを掴んで離さないタイプの曲だったのではないだろうか。堀江由衣ということだけでも相当数のファンを引っ張って来られるだろうに、こんな見事な曲に仕上がっているなんて、反則級のOPだと思う。発売日はいつだ!?w




・はじめの5分間に凝縮されていた魅力


そのOPの素晴らしさも含めての話になるが、この第1話、アバンからOPを経て竜司が車に連れ込まれるまでの、正味5分間に、ぎゅっと魅力が凝縮されていた。


ただ目覚めて朝食を取り電車に乗るだけのアバンパートから、特徴的なアングルからのカットを次々と繋いでいき、観客の視線を画面に釘づけにしていく。先ほど述べたようにインパクト抜群なOPを挟んでから、本編では恋する少女・江藤実咲の少し天然で可愛らしいキャラクター性にフォーカスしつつ、平凡ながら幸福な日常風景をドラマティックに切り取って見せた。実咲の舌っ足らずな台詞回しは見事だったし、声優の演技や、実咲の様子をケータイでフォローする友人の存在が素晴らしい。授業中の様子もそうだが、ありきたりなシチュエーションをどれだけ特徴的に面白可笑しく描きだすかという点での、作り手の創意工夫が本当に見事だった。そして、暴走機関車のような七尾英理子の登場シーン。12時を目前に控えた時計を使い、3つの針が重なった瞬間にドアが開く演出は巧かった! 好き勝手に画面を見ているつもりで、じつは作り手の意図するままに視線や意識を誘導されていた場面だ。


全体的にも、凝った映像演出が行われていた回ではあったが、分かりやすくクライマックスなカーチェイスの場面が見事だったのは当然として、そこに至る前の、なんの変哲もない日常風景を描いている場面でじつに見応えのある演出を見せてくれていたのは、じつに注目に値する。前述した通り、おおまかなストーリー展開はありきたりのものであったとしても、こうやって工夫を凝らした映像表現でいくらでも魅力的な作品に仕上げることができるのが、アニメの強みであり、醍醐味であろう。




・成長著しいヒロインの今後に期待


ひとつ興味深いと思ったのが、この第1話の中でさえ、ヒロインの知的成長がかなりダイレクトに描かれていた点だ。不自然なほど分かりやすく、言葉を覚え、感情を理解し、ルールを飲み込み始めたローズ。ほんの一晩を過ごしただけで、彼女の成長ぶりは目を見張るものがあった。正直、こんなに早く、竜司や英理子の言葉を理解するようになるとは思わなかった。


最初に思ったローズの印象は、犬や猫のようなペットだった。恐らく竜司たちの家に連れて来られた最初の晩のうちは、赤ん坊というよりはむしろ子犬に近いイメージで描写されていたのではないかと思う。そのイメージは第1話のラストにいたるまで基本的には継承されているのであるが、しかし見る見るうちに人間に近い行動を示すようになったのも確かで、このペースでいくとほんの少しの間に、人間そのものとして振舞うようになるのではないかと推測させるほどだ。


もしかしたらこのヒロインは、獣と人間の境目を象徴するキャラクターなのかもしれない。人間と他の動物を峻別する要素は確かにあって、最初は動物的な存在であったローズが人間になっていく過程を通じて、人間の存在そのものに迫ろうとする試みが行われるのだとしたら、非常に興味深い。こうしたテーマは、人工知能を搭載したロボットを通じて描かれることが多いように思うが、今作のヒロインはその亜種であると言えると思う。


とくに、ローズはドラゴンという設定であるというが、ドラゴンと言えば、作品によってはただ羽根の生えたトカゲではなく、人間を遥かに超越する高位存在として描かれることもある生き物だ。仮にローズが、獣から人間を経てドラゴンへと成長していくとすれば、その身体能力以上に、彼女の精神性の変化こそ注目すべきテーマがあり、ドラマがあると思う。果たしてソコまでやってくれるのかどうか分からないし、もしかしたらもっとギャグっぽい作品なのかもしれないが、次週を待って、今作の目指している方向を探っていきたい。


無論、くぎゅが可愛ければなんでもいい、というのも真理ではあるw いまのところ、それぞれのキャラが非常に個性的に描かれている印象があるので、キャラクター描写を存分に楽しませてくれる作品であることは大いに期待できるだろう。ぜひ楽しみにしておきたい。




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それでは、今回は以上です。


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