ギルティクラウン 第1話「発生-genesis-」

完全無欠の第1話。劇場作品じゃないのよね・・・?



すごいアニメが始まってしまったなぁ。IGは本気出し過ぎでしょう。今期はどれもこれも面白いと思ってたら、ココに来てこんなトンデモないクオリティの作品を投入してくるもんだから、ノイタミナは侮れない。


冒頭からとにかく惹き込まれっぱなしだった。それは多分に、天界から墜ちてきてしまったかのような神々しい美しさを持った楪いのりと、彼女が唄う挿入歌の神秘性によるものであったかもしれない。夜の近未来都市をバックに音楽に聞き入る桜満集の物憂げな姿や、PVの中の楪いのりが見せるいくつかのポーズは、一枚絵としてあまりにも美しく完成されすぎていて、その強烈な存在感が今作の”顔”として最大限に生かされていた。そうした、いわばイメージボードに相当するカットを差し挟みながら描かれたことで、ストーリーの発端となるいのりの逃走劇が実際以上に観客の目に焼き付けられることになったと思う。印象的なイメージシーンと挿入歌のコンボは、たぶん第1話だからこそ出来た手法だろうけれど、暴力的な組織から追われるヒロイン、というありがちな展開を採用したわりには、あまりにも圧倒的な導入パートだった。


本編のほうは、静かで、どちらかと言えば地味な印象を持たせて幕を開けた。主人公がどういう意味で「みんなと感覚がズレている」と感じているのか、もうひとつピンとこなかったのもあるのだけれど、日本という国家組織がめちゃめちゃになって今はGHQの統治下にあるという設定と、集のモヤモヤ感を表現するための、必要最低限の表現に徹していたような感じを受けた。でも(主要人物ではないらしい)クラスメイトの女の子の「ニブすぎだよ」ってセリフはものすごく好きで、脚本家の色が早速表れてきているなぁと、ニヤっとしてしまった。学校風景がどれだけ重要な役割を果たすのかちょっと疑わしいところだけれど、自主映画を作っているらしい彼らの活動がドラマにどう絡んでくるのか、注目点のひとつにはなるかもしれない。


ちなみにそのクラスメイトの子は、校条祭と書いて”めんじょう はれ”と読むらしい。この作品はどのキャラも名前があまりにも難しすぎて戸惑う。きっとそれぞれに意味があるのだろうし、”逢魔”とか”恙(つつが。病のこと)”とか”譲り葉”とか、いかにもーな印象の名前を用いているけれど、ドラマの中で名が体を表すその時にどのような仕掛けや演出が用意されているのか、楽しみにしておきたい。




現時点では、おおまかなあらすじとしては、多くのロボットものSF作品や、あるいは異能バトルものの作品で用いられてきたパターンをそのまま用いている今作。もちろんそれを描く上での脚本上・映像上の演出が本当に素晴らしくて、例えば男子にはなかなか縁のない(難しい)遊びである「あやとり」を使って主人公の決意を促したりとか、その発想や作劇の見事さ・かっこよさにほとほと感心させられる第1話だったのだけれど、しかしやはり、かなり手堅くまとめてきた印象が強かった。この展開はあの作品でやってたよね、と指摘できる部分が、『スターウォーズ』とか『コードギアス』とか『ウテナ』とか、挙げ始めたらいくらでも出てきそうな、我々にはわりと馴染みの光景が散見された。だからこそ、劇中の設定への理解には程遠くても、やっていることそのものには大いに納得しながら見ていられたとも言えるし、またストーリーにいらぬ気の取られ方をしなかった分、映像クオリティの凄さに見入る余裕があったとも言える。


しかしそうした馴染みのパターンを最後まで引っ張る必要はないわけで、せっかくこれだけ大作感を醸し出しているのだから、今作でしか味わえない独自の見どころをたくさん見せて欲しいところだ。第1話に関しては、近年のアニメ作品の中でもずば抜けてよく出来ていたもののひとつであり、最高のスタートを切って見せたと思うので、ここでぐっと高く持ち上げたハードルを遥か下方に見下ろすような大驀進を期待しておきたい。



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それでは、今回は以上です。


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