氷菓 第7話「正体見たり」&第8話「試写会に行こう!」

9話に入る前に軽く感想挙げておきます。


第7話は、奉太郎が千反田の毒にそうとう心身を蝕まれてきたなぁというのが分かるエピソード。温泉での生唾ごくりなシーンはもちろんのこと、冒頭からラストまで、おまえもう惚れてんじゃねーかと言いたくなる奉太郎の言動にニヤニヤが止まらなかった。


第7話の”事件”は怪談がきっかけとなっていただけに、推理の最中はところどころで不気味な描写を差し挟んでおり、「もしかしたら本当に幽霊がいるんじゃないだろうか」と想像して背筋が寒くなる。自分はてっきり、旅館姉妹の妹のほうがすでに故人なのだろうと思っていた。


兄弟姉妹の絆について、それに憧れる千反田と、実際に姉を煙たく思っている奉太郎との間で見解の相違があった。姉が妹を気遣いおんぶしてあげる場面が描かれたことで、姉妹はかくあるべしという千反田の主張(?)が認められたように見えるけれども、物語として描かれたものを冷静に捉える限り、兄弟の仲なんて「そんなもの」だと語る奉太郎の評価が結局は正しかったように見える。兄弟姉妹はあまりにも近しい存在だからこそ、喧嘩に限らず日常の様々な場面で対立があるし、忍耐も必要になってくる。けれど、ここぞという場面ではどうしても裏切れない。兄弟間の愛情というのは、親子間の愛情とも大きく違う独特のもので、良い面だけを見れば千反田の羨む美しい兄弟愛にも見えるだろうけれど、実際のところプラスありマイナスありのとんとんで、「そんなもの」という言い方以外に表現のしようがない。まぁ千反田に言わせれば、喧嘩したりするトコも含めて羨ましいのだろうけれど、でもそんなに良いものではないよね。千反田の願望や憧れを幽霊と同列に置こうとする奉太郎の見方に、少なからず共感させられたエピソードだった。(だから、千反田流の見方を心情的には支持し受け入れ始めている奉太郎の心変わりに、少しばかり苦笑いをしてみたくなったりw)




逆に第8話は、面倒事を回避しようとする奉太郎の性格にまだるっこしさを感じてしまう場面があった。中断している映画の謎を解き明かせというミッションだったが、古典部全員がノリ気になってきたところで奉太郎が執拗に嫌がり、どんな些細な非難さえ降りかからないように鉄壁の構えで交渉し、先輩から言質を引き出そうとする名探偵の姿に、人間としての小ささを見せつけられたような感じ。その未熟さがまた、奉太郎の可愛らしさではあると思うけれども、ちょっと尺の使い方がもったいないかなぁ。


このエピソードの本番は第9話ということで、今回は奉太郎の他に3人もの有力な(?)探偵候補が登場。これまでは奉太郎の独壇場で、彼がマイペースに推理を組み立てていく姿を眺めていればそれで良かったが、次回は先輩方と推理バトルでも繰り広げてくれるのだろうか、探偵ものの醍醐味のひとつとも言える展開なわけで、大いに楽しみになってくる。天才的ひらめきよりはデータを地道につなぎ合わせる作業を重視し、真実ではなくもっとも説得力のありそうな結論を導き出すというスタンスの奉太郎が、毛色の違う探偵たちとどのように対決もしくは協力してくれるのだろう。


ところで映画の鑑賞中やその後の会話で、ミステリーにおける決まり事に関する話題が出てきていたけれど、十戒だとかなんだとか、ずいぶんと細かいルールがあるのね。全然知らなかった。というか、自分が今まで見てきた推理ものの作品って、ちゃんとその辺りのルールに則って作られていたのだろうか。どうもそうは思えないから戸惑うw ドラマ版金田一少年の少しあとくらいに、堂本光一がやってたヤツとか、子ども心に「このトリックはないわ~」とか思ってたんだけどねん。





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それでは、今回は以上です。


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