氷菓 第13話「夕べには骸に」

里志の独壇場でした^^




今回は文化祭エピソードの第2回目。前回は主に千反田の迷走に重点を置いた作りだったが、今回は(おそらく)ソレと並行して行われていた、クイズ大会における里志の活躍が描かれた。また漫研でくすぶっている摩耶花にも注目だ。



データベースに誇りも何もあったものかと突っ込みたいところだけれど、滑稽に過ぎる格好で妙なハイテンションを見せる里志が可愛くて、なんでも許せてしまいそうだ。どの高校にも1クラスに1人くらいはいるであろう変人を、アニメ用に先鋭化させたようなキャラクターになっていて面白い。彼の被り物(土星のハリボテ)の描写にはすさまじいこだわりが発揮されていて、突飛なデザインセンスは無論のことだが、さらに手作り感をよく表現できていて素晴らしい。他のアニメだったらもっと頭にがっちり固定化されているハズだ。くるくると回った際に頭の向きと微妙にズレてしまう描写には感服。腹を抱えて笑ってしまったw


里志は本当に抜け目ない人物で、可能な限り全力で文化祭を楽しみつつ、自分の使命を120点のクオリティで完遂してしまっている。囲碁部の少年がやたらと里志にまとわりつき、張り合おうとするのも、里志の優秀さがちゃんと認められていることの証だ。里志は、自分のあこがれる能力を有する奉太郎に意識を向けすぎているが、自分で自分の価値をもっと認めるべきなのは、里志に関してもおんなじだろう。


(それとはあまり関係ないかもしれないけど、今作に登場する男性キャラクターは、わりと、知的かつそれなりに優秀そうな人物が多い印象がある。一方で女性陣は、とびきり優秀な一部の例外はあるけれど、比較的普通の子が多いかな? そしてそんな普通の子の代表として、千反田えるというキャラクターが配されているように見える。ま、今後の登場人物次第ではあるけれども。)


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この文化祭初日において、当面の課題であった文集200部の処理問題のほかに、新たにいくつかの気になる案件が持ち上がった。


ミステリー的にもっとも興味深そうなのは、占い部?や囲碁部などからメッセージカード付きで備品を拝借していく謎の怪盗の存在。千反田がこの案件を持ち帰り、奉太郎に聞きたくてうずうずしていたが、さすがに部長として役立たずだったこの一日の自分を振り返って遠慮したうえ、コスプレ写真に気を取られてそれどころではなくなってしまった。この件は次の日、さらに新たな謎が現れるまで保留とされるのだろう。いまの文化祭エピソードが全何話分で描かれるのかはまだわからないが、再来週にまで持ち越されるかもしれない。早く奉太郎の推理シーンが見たい。


それよりも早く取り上げられそうなのが、2つの期限付き案件。ひとつは里志の出たがっていた料理選手権(?)で、もうひとつは摩耶花の喧嘩。漫研の先輩とのタイマン対決だ。




ドラマ的に重要そうなのはもちろん摩耶花の件。あれだけ息巻いていたのに肝心の漫画が見当たらないという絶体絶命のピンチに陥っていたが、いったいどうなることやら。この先輩との勝負でまだわからないのが、これが何を賭けたバトルなのかということだ。摩耶花は漫画愛の強さを比べようとしているようにも見えるが、先輩は生意気な後輩をいじめるのが目的のように感じる。先輩の言い分は確かに彼女の持論なのだろうが、もともと勝ち気な性格な上に摩耶花との確執もあって、必要以上に乱暴で傲慢な言葉を選んでいるのかもしれない。


個人的には、発表されてから多くの年月を経てもなお生き残り輝きを放つ作品こそが名作である、という彼女の意見には大いに賛同しているので、ちょっと応援している。漫画家の技量など問題ではない、なんて無茶な意見さえ妥協して方向修正してくれれば、彼女の作品評価法はもっと説得性を増すと思うし、摩耶花とだって理解しあうこともできるのではないかと思う。


逆に摩耶花は現在、よかれと思ってやっている言動がことごとく裏目に出つつある状態で、こういうのは本人はもちろん、見ているこっちだって精神的によくない。漫研のことは古典部メンバーには相談できないと思ってそうだし、その漫研の内部に彼女の味方がどれだけいるのか心もとない。この人は孤軍奮闘するとたちまち弱さを露呈してしまうタイプに思えるので(その点は奉太郎と似ているかも?)、できれば友達の輪を頼って、健全な精神のもとに正々堂々と戦ってもらいたいところ。摩耶花がおとなしいと調子狂うしね。




一方で料理コンテストのほうは、物語上どーでもよさそうな印象を受けるが、次回予告を見る限りなんだかこちらがメインイベントとして描かれそうだ。摩耶花の漫研での一件ともろに時間がぶつかりそうだし、次回はドタバタと大忙しの回になりそうだ。そして奉太郎は相変わらず、古典部ブースで幸福な孤独を堪能できるというわけだ。我らが主人公どのの本格的な活躍は、再来週にまでずれ込む可能性が高そうだ。


でも奉太郎はこうして孤独を堪能している時のほうが、彼らしくて好きだ。千反田のあられもない写真に心奪われたり、写真を見ていたことが本人にばれて必死に目を泳がせている姿は、これはこれで可愛いけれど、奉太郎の場合こういうシーンはときどきで十分と思う。いままではどうしても貧乏くじをひかされる立場にあった奉太郎だが、たまには、彼一人が勝ち組として他の三人を見下ろす結末があってもいいのではないかなと期待してしまうところ。はたしてどうなりますか。



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それでは、今回は以上です。


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