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zoom RSS 絶園のテンペスト 第6話「矛盾する、頭蓋」

<<   作成日時 : 2012/11/11 21:57   >>

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吉野が本性を表しつつあり、また第3勢力の介入もあって、物語は大きく加速。盛り上がってまいりました。



やっと吉野の”らしさ”が発揮されてきたかな。従順で信頼のおける親友、という仮面をずっと手放さなかった彼が、今回とうとう、真広をだまし討ちするような行動に出た。


彼女にメールしているのかと問われて、歯切れ悪くも肯定するような返事をした吉野だったが、彼の場合はこの歯切れの悪さも含めて演技だったというのが、徹底していて見ごたえがある。自分がどういうキャラだと思われているかを完全に理解していて、もし自分のようなキャラに彼女が出来たらどんな言動になるだろうかを想像し、見事に体現している。彼女がいることを真広に正式に打ち明けたのはそれほど昔のことではなく、ましてやその彼女が愛花であることがバレているのではないかと常に疑いながら、刻々と変化する状況に対応しながら演技を完遂していく。吉野は立場上、劇中でもっとも多く「心の中」の声がセリフとして描き出されているキャラなのだが、それでも彼の本当の顔というものが決して表現されていないように感じてしまう。じつに面白い主人公だ。


悪びれもせずに政府関係者と示し合せ真広を欺いたことで、吉野はやっとキャラクター像を確立できたように感じた。確立できた、というよりは、ずっと隠されてきた本質部分を垣間見せられてやっと納得できたというべきか。こういう吉野が見たかったんだよ! これからの彼の活躍がじつに楽しみになってきた。


しかも今回に関しては、真広を騙しはしたけれど、まだ裏切ったわけではない、というのがまた面白い。吉野はあくまで自分の計画をスムーズに実行できるように、考え得る選択肢をいつでも使えるようにしたいと考えただけで、その準備のために真広抜きで早河巧と接触しておく必要があった。吉野の計画がなんなのかまだ分からないので、彼が本当に真広を裏切ったのか、それとも真広をサポートすべく今回のような独自の行動に出たのかは、次回からの展開を見てみないといけない。


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それから、サブタイトルにもなっている葉風の遺骨の件。こちらは中途半端なトコロまで見せられて、後回しにされてしまった。潤兄こと星村潤一郎がさっぱり食えない男で(食欲は旺盛みたいだけどw)、彼がどんな秘密を握っているのかも含めて、今後の種明かしを待つほかない。


ただどうも以前から気になってしまうのが、葉風の言葉はそのまま信じるには値しないらしいということ。ただし彼女が嘘をついているのではなさそうで、どうも彼女自身が本気で信じ込んでいるらしい諸々の事情が、じつはそうとう捻じ曲げられたり、隠された部分が大きいように見える。いずれにせよ、彼女の話す言葉はそのまま真実として受け入れるにはとうてい信用のおけないものであることが、吉野の気付いた違和感というカタチで何度も言及されている。


葉風は自分が幽霊なのではなく、実際に生きて行動しているし、左門の用意した遺骨とやらが偽物である可能性が大きいと踏んでいるようだが、実際はどうなのかまったくわからない。むしろ彼女は本当に死んでいる可能性のほうが大きいような印象さえある。葉風は自分のチカラの大きさを自覚しているゆえにか、自分の知っていること、信じていることを疑う姿勢に欠けており、率直に言えば能天気だ。潤兄が謎の格闘術(?)で夏村を撃退してみせたのだって、ひょっとしたら葉風には想像さえできなかった光景なのではないだろうか。そしてもちろん、こうなってくると、世界の理(ことわり)を守るという”はじまりの樹”と鎖部一族の役割だって本当かどうか怪しくなってくる。はじまりの樹と葉風のチカラこそがむしろ世界に破滅をもたらすなどと言っていた左門の言葉の意味は、いったいどういうことなのだろうか。




また葉風の生死に関する問題は、別の視点からも重要な意味を持ってきそうだ。もし葉風が本当にとっくに死んでいるのだとすれば、その死んだはずの葉風が生きている時と同じような思考や記憶や言動をとっている、つまり生き返ったのと同じ状態にあるというこの不合理は、死んだはずの不破愛花を取り戻せるかもしれないという吉野の期待に沿うものであるはずで、それが分かれば吉野が左門の側につくという逆転劇も十分にあり得る。


そもそも左門が絶園の樹を復活させようとしているのだって、世界を破滅させようとか逆に救おうとかいう大義よりも、まず自分自身の切実な欲望や願い(それこそ、失ってしまった最愛の人を取り戻したいとか)があるかもしれず、もしそうなれば世界の理が云々と言っているのは葉風だけしかいないという、状況の悲惨さに比べればずいぶんと滑稽な対立構造が見えてくる可能性もある。


序盤は比較的分かりやすい展開で進んできた今作だが、これまで葉風の解説によって築き上げられてきた物語構造の前提が根底からひっくり返されつつあるようだ。となれば、これからがいよいよ、この作品の真骨頂が発揮される展開になってくるのだろう。大いに期待しておきたい。





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それでは、今回は以上です。


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