いまさらながら、「ヱヴァ:破」 を見てきた

大嫌いなエヴァンゲリオン。「序」の記事でも書いたとおり、絶対見るもんかと思っていたのだけど、各所で絶賛されてたのと、いいタイミングで日テレが「序」を放送してくれたので、もういいよ、見るしかないんだろう?と思って見に行ってきた。

ヱヴァなんかに金払いたくなかったんでDVDかTV待ちでもよかったんだけど。


暇な学生という身分を活かして、すいてるであろう平日に悠々と映画を楽しもうと、わりとのんびりと準備して15分前に映画館に到着。

あっれ、なんか人が多いなぁとか、子供連ればっかだなーと思ってたら

今日って旗日じゃんwww

おかげでチケットカウンターは予想外の長蛇の列。客は親子が7割。ハリポタうぜぇぇぇ。
そんなわけで開演2分前に席に着くというギリギリっぷり。全席指定で助かったよ。でも見る前からものすごい疲労感ww


幸い、席は一人で見る分にはなかなかいいところ(スクリーンからほどよく離れた、通路際の席)を占めることができたので、映画自体は集中して見ることができた。映像の迫力でただでさえまばたき出来ないっていうのに、強めのクーラーのおかげで目が乾燥しまくったのはやっかいでしたが。

よそ様の感想記事で、「戦闘に次ぐ戦闘だった」とか書いてあったのを読んだので、11時40分開演のため昼飯断念せざるを得なかったこともあり、朝からがっつりうな丼を食べて気合いを入れていたのに、なんだ、全然ドラマあるんじゃん。思ってたより戦闘少なかった。

そしてあっという間の2時間。うん、面白かったよ。こりゃ絶賛されるのもうなずける。アンチとしては悔しいけれど。けっこう怖くて気持ち悪かったり(やっぱ劇場はテレビと違うね)、挿入歌がいまいち合ってないなぁとか、あーでも宇多田のED曲いいわぁとか思ったり。作中では、アイス食べるシーンでの「ちっ、ハズレか」ってセリフが一番、印象的だった。


終劇直後、通路際の席だったのでさっさとホールを抜けだし、人ごみを避けて階段を使ってすぐに出てきてしまったのだけれど、そんな中、

「ねぇ、分かった?」
「うーん、なんとなく(苦笑)」

といった会話を少なくとも3回は耳にした。

愚か者どもめ。この段階でそんな話するなよ。制作側だって、まさかここで内容をきちんと理解できるとは思ってないし、してもらっては困るだろうに。今の段階では、何が起こっていて、どういうセリフがあったのかをきちんと頭に入れておけば十分ですね。内容、とくに作品のメッセージ性については、全部完結してから考えればいい。

逆に、劇場版「エウレカ」を見に行ったときはそんな会話してる人を見なかったのが不思議でしょうがないですけど。みんな、こういう作品の何を期待しに行ってるのか。


まぁそういうわけで、内容についての考察はここではやりません。

ただ正直な感想として、TVシリーズの頃よりもドラマの展開のさせ方が上手くなってるなぁというのはあった。これは、スタッフの力量が向上したというよりは、時代に合わせたものでしょうね。90年代は芸術指向の作品が受け入れられるだけの下地が視聴者側にもあった。けれど十数年経った今、視聴者はよりエンターテイメント性を求めている傾向があるし、また作品自体も、よりエンターテイメントとしての質を向上させてきたのがこの10年間だったと思う。次の10年はまたどうなるか分からないけれど、少なくともこの2000年代に制作された「ヱヴァ」は、過去の「エヴァ」にくらべて、ずいぶんエンターテイメントになったと言っていいと思う。

そこで問題になってくるのが結末の付け方であるのは誰の目にも明白だろう。過去シリーズはひとつの芸術的実験としてあの結末を持ってきて、見る者にひとつのメッセージを問いかけるというカタチをとった。さてそれでは、新劇場版はこの結末をどうするのか。

仮にポジティブ指向の結末、たとえば人間世界の存続とその希望的展開を予測させる大団円的な終わり方であった場合、エンターテイメントとしては成功すると思う。とても楽しく、また生きる希望をもらえた作品として、映像もストーリーも最高だった、傑作だ、と言われることも可能であろう。ただそこに、その作品が「エヴァンゲリオン」である価値はまったくない。称賛と収益を得て、作品の価値を失うことになる。

あえて今、新たな作品に挑戦しようというのだから、そんな娯楽作品に堕すことなく、一方で過去作品の抱えていた弱点、不満点を解消した上で、新たな思想的メッセージのこもった結末を迎えて欲しいというのが、私の願いである。現時点では、エンターテイメントに仕上げるのか、それともやはりメッセージ重視の展開にするのかは予測できないけれど、いったいどうなりますかね。


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この記事へのコメント

トム
2009年07月21日 02:05
今更ながらまだ見てないです・・・。
次の週末でも見に行こうかな~
確かオリジナルの展開と聞いたので見るのは楽しみです^^
おパゲーヌス
2009年07月21日 09:39
>トムさん
お金と時間があるなら、面倒がって見に行かないのは人生における重大な損失です。

・・・ってほど大げさは話ではないですが、でもいけるなら行っておいたほうがいいですよwたとえストーリーちんぷんかんぷんな人でも十分楽しめるだけの作品になってるところが、新劇場版の素晴らしいところですね。
hakaishi_nyanko
2011年08月27日 00:19
気持ち玉投げっぱなしの一読者です。一年前の記事にまたコメント投げっぱなしにしていきますね(笑)
とりあえずエヴァ新劇のみに関して話の内容はあまりわからなくていいんだっていう安心感を感じました。

う~ん、オパゲさんの文章は時々言い回しが私の語彙を遥かに上回って読みずらいんですが(超失礼、悪いのは私の頭です!!)素直に楽しもう、楽しんでるなっていう安心感があるなーといつも思ってます。グロいのは結構泣きたくなりましたが、このご時世エヴァの結末を知らないのもいいですよね(笑)
Twitterでの返信ありがとうございます。ピンドラはBS11、いろははDVD追っかけですが、いつも楽しみにしてます♪
そしてウテナはどこで見れるのか教えて下さいw数年前住んでた街のVHSしか記憶になく…。Amazonにもないですよねー。
おパゲーヌス
2011年08月27日 09:26
>hakaishi_nyankoさん
二年前の記事になりますw わざわざ読んで頂き光栄です。さすがにこの時期のものを読み返すと、いろいろツッコミどころが多くて恥ずかしいですねw

エヴァ新劇に関しては、作り手がいったいどういう意図のもとに提示しようとしているのか、まだまだ図りづらい部分が大きいです。古いものを塗り替えて新たな作品にしようとしている風なのは感じられるのですが、旧劇を知らないhakaishi_nyankoさんのような方々がそれなりにいるなかに、旧劇を見ていなければ分からないような作品を持ってきてもあまり価値的ではないようにも思えますから、たぶんこれから初めてエヴァに触れる人にも(そういう人にこそ?)楽しんでほしいと思ってるんではないかなと、そんな予想を立てながら見ています。どうなるか分かりませんけれどw

ウテナは、DVDボックスは買うと高いので、まずはレンタルショップを探してみることをオススメします。レンタル屋がひとつしかなくてソコに置いてなければ詰みですがw あとは、バンダイチャンネルなんかでも有料で視聴できるようですね。

個人的には、今回『破』を改めて見てみて、この作品がじつに『ナウシカ』らしいことを再確認しました。宮崎駿による漫画版『ナウシカ』、もしまだでしたらぜひ読まれることをオススメします。

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