CANAAN 第5話「灯ダチ」

「灯ダチ」。死と隣り合わせの小さな灯が、友情の絆を再び結びつける。信念を突き崩され、混乱と葛藤のさなかにありながら、それでも懸命に道を模索する話。果たして光明は見出せるのか。


ゆんゆんメインということで、過去話中、もっともコメディ描写の目立った回だった。根は底抜けにいいやつなユンユンと、性善説への信奉を天然ならではの強引さで理屈抜きに体現しているマリアが、友達になるのにそう時間はかからなかった。そんなユンユンがカナンと対峙することで、マリアとカナンを仲直りさせてしまうという展開は、現時点ではマリアというキャラクターを描くうえでは実にうまく機能していた。

しかしながらカナンに関しては、まだ自分の立ち位置を完全に見失ったままで、何の新しい信念も行動理念も獲得できてはいない。今後の展開でまだこの問題を引きずってくれるならドラマとしての整合性はあるのだが、もし今回の話でカナンが悩みを完全に解消したということにしてしまうのであれば、今後のドラマがひどく味気なくなってしまう恐れがある。次回以降、とくにアルファルドとの対決において彼女がどう考え行動するかが、ひとつキーポイントになってくるだろう。



ユンユンの描写はこれでもかというくらいコメディになっていた。カナンが本気出していないということもあって、アクションシーンはいまいち緊張感に欠け、むしろコントを見せられているようだ。見ている最中は、ユンユンを真面目に描く気があるのならこれは失敗だろうと思っていたのだが、リャン・チーの言う「エサ」の正体と、蛇を離れて独り立ちするというユンユンの決断の意味が明かされたとき、彼女の明るい笑顔や道化のような振る舞いが、逆に見ていてじつに痛々しく感じられた。コメディ描写を使うことで逆に悲壮感を増すという仕掛けが、ユンユンという愛すべきキャラクターの描き方においてこれ以上ない効果を発揮していた。

笑える要素は確かに多かったが、しかしそれでいて非常にシリアスで、じつに印象的な回だったと思う。



次回は初めての英語タイトル。Love&Pieceというと、「ひだまりスケッチ」を思い出すなぁ。



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この記事へのコメント

2009年08月02日 18:10
どうも「また奥深い名言が生まれちまったな・・・」のrabaclgsと申します

先日始めたばかりなのですが一応アニメやラノベの感想を書いています

そこでもしよろしいのなら相互リンク、お願いできないでしょうか?
おパゲーヌス
2009年08月02日 18:49
rabaclgsさん、はじめまして。リンクのお誘い、どうもありがとうございます。相互リンクは募集中ですので、ぜひよろしくお願いします。

こちらからは早速リンク貼らせていただきました。今後ともどうぞよろしくお願いします。

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