狼と香辛料Ⅱ 第9話「狼と無謀な商談」

うわぁ。またなんか不吉なタイトルですね。


今回は、リゴロのもとを訪ねて北の地の伝承を調べることと、エーブから持ちかけられる商談の話が中心。まだこの主軸と、レノスの街が直面している問題との接点が明確にはなってきておらず、水面下に波乱の予感だけは渦巻いているものの、見かけの上ではまだ平穏が保たれたまま物語は進む。



リゴロの家の庭は見事でしたね。光と色を効果的に用いた描写の見事さはもちろんだけど、その前に描いていた路地の地味さとの対比で、一層インパクトを増していた。

庭だけでなく、リゴロの人物像に関しても、どんな偏屈なじいさんが出てくるかという想像させていたのに、実際には気さくな人物であったり、またいきなり別嬪の修道女が出迎えたりといったところにも共通していた、ある種の驚きがあった。

周囲の街の地味で陰鬱なイメージや、彼に関する間違った想像図をあらかじめ提示しておき、それらと実際のリゴロとの断絶を描くことで、後になってエーブが語っていた、リゴロの人生の楽しみはすべて家の敷地内で完結しているというのを、映像上の表現で分かりやすく視聴者に印象付けていた。





ロレンスとホロの会話もいつも通りの、ウィットに富んだやりとりで、しかし時折混ざる小っ恥ずかしいセリフがなんとも魅力的。ただ、これは前回前々回からそうなのだけど、二人の関係は1期の頃から大きく印象が変わっているなぁというのを感じて、それは恐らく意図的にそう描いているのだろう。

まず、ロレンスが少々の口撃でたじろがなくなった。嬉しさや戸惑いや恥ずかしさを、ポーカーフェイスを取り繕ったりおどけた言動をとることで、なんとか隠そうとする様子が多くなっている。もちろん隠し通せない場面も多かったり、逆にいらぬことを口走ったりするのだけど。1期のころはとにかくホロに振り回されていた印象が強かったが、ホロがロレンスを気に入っているというのが自信になっているようで、気取った態度がなんかムカつくww おだてれば木に登る生き物ですからねー男ってぇのは。

しかし、ロレンスがレベル上がったことによって、ホロにとっては手綱さばきが難しくなっているというのは事実。


一方のホロだが、目線が1期の頃よりもだいぶ下がってきた感じだ。ロレンスが耐性を備えてきたというのもあるが、今回ホロが語っていた「怖い」というセリフに象徴されるように、ホロ自身がロレンスにかなり心を寄せてきていて、1期の頃のような上から物を言う態度が薄れ、より対等の関係に近づきつつある。

恋は、惚れたら負けだとよく語られることがあるが、今回のホロの「怖い」は、冗談では無しに、負けそうだという弱音なのだろう。とても印象的な一言だった。ロレンスはいつその「怖さ」を思い知ることになるかね。アマーティとの一件はちょっとそんな雰囲気ではあったけど、まだちょっと違う気がする。たぶんロレンスは、まだ、ホンモノの恋を知らないように思う。


あ、このあたり原作既読者はネタバレ禁止ですw





さて後半はエーブとの会話シーンで、ロレンスも商人らしい顔になってくる。

今回は、まだまだ毛皮に関する陰謀や儲け話については進展がない。50人会議で結論がまとまったというだけで、その結果も伏せられたままだ。この話と、それにロレンスたちがどう絡むかというのは、次回以降に持ち越し。


エーブという商人の背景については多少見えてきた部分があった。主に石像を持って行くことで教会とのパイプを確保し、それを利用して商売をしていたという話。そしてやはり今年は遠征中止の影響を受けて、その商売に少なからぬ悪影響が出たと。

彼女の場合は、損害を出したことよりも、簡単に裏切りを働く教会への怒りが大きいような印象。彼女自身は信仰心はなさそうだが、人とのつながりによって成り立つ商売の世界に身を置く人間として、教会の態度にショックを受けたのだろう。

しかし宿屋の主人と、思った以上に強い絆で結ばれているようだったのが、エーブという人物のポイントになるのだろうか。一応いま考えられることとしては、この主人とはただ宿屋とその顧客というだけではなく、もっと広い意味での商売仲間だったのではないかという推測ができそうだ。例えば、エーブの持ってきた石をこのおっちゃんが加工していた、とかね。そうして商売上長く付き合う中で友情がはぐくまれ、今回の事件を契機にこの地方を離れて共に南方へ行こうと約束するまでの仲になったと。


なんかよそのブログを回っているときに、このエーブという人の秘密に関するネタバレを踏んでしまっているようで、それをふまえるともう少し突っ込んだ推測が成り立つんだけど。。。

でも悔しいので、あくまでネタバレは一切見なかったことにして、現時点でのアニメからの情報のみを頼りに記事を書いていこうと思います。




人買いの話が出ていたが、リゴロの口からちょろっと出ただけでも、さすがにショッキングな単語である。それを、今度はホロを対象にしようというのだから、さすがに胸騒ぎがしてくる展開だ。無謀な商談というのはコレのことか。

ちょっと想像をたくましくして考えると、北への遠征が取りやめになったということは、恐らく、奴隷の値段を高騰させることに繋がっているのではないだろうか。だからこそ、今なら高く売れると考えて、エーブはロレンスにこの話を持ちかけたと。


ロレンスはもちろん断るよね?断って当然。それはきっと間違いない。けれど彼のことだから、エーブの身の上話を聞くか何かして心を動かされ、彼女のために何かいい稼ぎ口はないかと思案することになると思う。そこで、いよいよレノスの街の毛皮が舞台の中心に上ってくるという展開か。



そういえば、英語の奴隷"slave"という語は、スラヴ人が語源だと聞いたことがある。そうすると、今作の異教の地というのは、東ヨーロッパとかロシアとかがモデルなのかな。



にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
にほんブログ村




ハイブリッドアクティブフィギュアドール 狼と香辛料 ホロ
アゾンインターナショナル

ユーザレビュー:
購入後の感想植毛タイ ...

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ

狼と香辛料 ホロクッションカバー
コスパ

ユーザレビュー:

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック