ささめきこと 第9話「ひまわりの君」

なんなんだ今週は。神回ラッシュじゃないか。


インヒロインを脇に置いての蒼井あずさ担当回。基本的にコメディで進行するも、夕景になるとガラっとシリアスに転調するというのは、この作品では何度も見せられてきた演出だが、相変わらず効果は抜群だ。


とくに今回は、創作の喜びにあふれるあずさの心境を巧みに描けていた前半パートから、その希望が崩れていく様を挿入歌と夏の情景で情感豊かに表現した後、今度は一転して赤の際立つ夕景をバックにあえてBGMを切って泣き声だけを聞かせるという演出。映像と音による表現力が、これほど見事に威力を発揮されるのだと痛感させられる作品は、なかなか無い。





た、細かい部分でのアイディアの面白さも際立っていた今回。一見、手堅そうに見えて、じつはかなり工夫と冒険を取り入れたアニメだと思う。ブロックサイン(?)でのコミュニケーションは「クレヨンしんちゃん」の本屋さんを思いだすが、これだけの長いセリフを字幕で語らせるというアイディアには驚いた。コロコロ変わる二人の表情が面白いw


夏休みの部活といえば確かに合宿は定番だ。けれど、このメンバーと、そして女子部の活動目的とを考えると、なぜだか笑いがこみあげてくる。


「想いの一方通行」がテーマの今作においては、朋絵とみやこの関係こそ、ギャグシーンにおける一方通行の象徴的存在だろう。他者の迷惑も考えずに自身の余興を押し付けるうえに、相手の言うことに一切耳を傾けない朋絵。そんなハタ迷惑なところがイイと公言してはばからないみやこ。たしかにこのカップルを相手にしては疲労が溜まるだろうな。


しかし、ただ面倒くさいという理由だけで嫌がっている純夏もあまり人のことは言えない。煩悩が絡むと俄然ノリ気になるが、そうでなくても、気の置けない友人たちとお泊りなんて、心踊らないはずがない。ただのツンデレでしょうね。


これに加えて、自分のお気に入り以外は割とどーでもいいと思ってる風間と、食べ物以外は本当にどーでもいいと思っているきよりん。見事に噛み合っていないが、それでいて見事に波長が合っているメンバーだ。類は友を呼ぶと言うけれど、ことわざを地で行く作品だなぁー。




んなキャラ構成の最中にあって、もっとも遅く登場しながらもっともインパクトのある暴走機関車っぷりを見せてくれたデコ助こと蒼井あずさ。上述のシリアスパートは素晴らしかったが、前半のギャグパートも傑作だった。


二次創作とオリジナルの難易度の違いは自分にはよく分からなくて、世界観やキャラ設定を借りてくるかどうかの差だけで、物語を作るという労力としてはそんなに変わらない気がするんだけど、どうなんでしょ。高校時代に小説を書き上げたことがあるけれど、大変だったのは具体的なエピソードを考えて綴って行く作業であって、世界観やキャラ、大まかなあらすじだけなら、設定するのはそんなに労力を必要としないというか、むしろ原作を気にする二次創作のほうが大変そうなイメージがある。作品のタイプにもよるのかね。


なんにせよ、数日であの量を書きあげたデコ助恐るべし。恋のチカラというのはすごいね。


それにしても、男子禁制の百合イベントってwww 百合って女子に人気のあるジャンルなの?男性ファンも大きな割合を占めるジャンルかと思ってたんですが。多くの男性にとってBLは不可触の領域だが、それと同じ感覚を、女性は百合に対して抱いてるものと勝手に思い込んでいた。いやでも全然知らないので、もしかしたら需要あるのかもしれないですね。話によれば二次元三次元何でもアリということで、百合だけでなくレズビアンの祭典でもあるのかもしれない。






まわりの君、というのは、たれを指すのであろう。「あなたを見つめている」という花言葉を今回のエピソードに当てはめるのなら、純夏とあずさの関係をモデルに書かれた小説のタイトルに”ひまわり”を採用しようとしていたことから、純夏を見つめるあずさを、ひまわりの君と呼んでいるのかもしれない。しかし、その純夏こそ、風間をずっと見つめ続けている”ひまわりの君”であるとも言える。思えば、見つめるという行為こそ、想いの一方通行性という今作のテーマを象徴する行為であり、それを喩えるのにひまわりの花はもっともふさわしいものだ。


見る、という行為は、この作品では想いの方向性をダイレクトに表現する演出として、かなり意図的に描かれてきている。その意味で今回の風間の視線には色々と気になる点があった。冒頭、二人の間に割って入ってきたあずさに、風間は露骨に嫌な顔をしていた。そしてBパートラストで、純夏があずさをなぐさめるシーンでは、わざとらしくそっぽを向いている。この視線の意味する彼女の複雑な感情が、直接言葉にされずとも、少しづつ明らかにされつつある展開に見える。


まさかあずさが風間の恋敵の役割を果たすことになろうとは思ってもみなかったが、合宿とイベントのどちらを取るかという分かりやすそうな火種を残したところで幕引きとなった以上、これをどう盛り上げてくれるのか、次週の展開に期待したい。




レーパンの女・きよりんの出番が少ないのが癪なので、次回はいっぱい活躍してくれると嬉しいな。ただ大本命の朱宮くんは、どうせ置いてけぼりなんだろーなー。いくら人畜無害そうだからって、合宿に連れていくというのはありえないでしょう。


いやいや、この作品ならあるいは・・・?w



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<追記>
なんか無意識のうちに、当麻みやこの名前を「都」と変換してた。恥ずかしいw
なので訂正しました~。

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