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zoom RSS ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド 第5話「シャドウ オブ ヴァンパイア」

<<   作成日時 : 2010/02/08 23:44   >>

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姫殿下の古風な言いまわしを、100%理解出来ている視聴者はどれだけいるのだろうかw 自分は自信がありません。


「鼎の軽重を問われる」とか、まさか日常会話で聞くとは思わなかった。というか、本来ならば日常会話で使えるような表現ではないw ここは、ミナ姫がヴァンパイアの長だからこそこんな言葉がホイと出てきてしまうのだけど、だからってアニメでこのような文字的な表現をセリフにまぜるとか、脚本家は意地が悪すぎると思う。漫画や小説ならいざ知らず。


辞書で調べればすぐに出てきますが、「鼎の軽重を問う」とは、天下の主に対してその支配権に疑問を投げかけ、自らが取って替わろうという意欲というか、野心をあらわにすること。古代中国で実際にこれをやろうとしたある王さまは、鼎(三本脚の大きな容器)を自分の手で持ち上げようとして、あまりの重さに耐えきれずにソレを抱えたまま死んだとかいう話がある。身の丈に合わないことはするもんじゃないですね。




・明るみになる二面性


さて今回のエピソードは、ヴァンパイアバンド計画の進行に伴い、いよいよミナ姫とその共謀者たちの二面性が浮き彫りになりつつある様子を描いていた。「信じていいのか?」というアキラからの決定的な問いかけに、ほとんど表情を変えることなく諾と答えて見せるミナ姫の姿に、我々は思わず戦慄させられることになる。ここまで意図的に、また畏怖の念を喚起させるような二面性を強調されるヒロインというのは、珍しい。


それだけキャラクター像を丁寧に描けているということでもあるが、同時に、ヴァンパイアバンド計画の一方の側面がまったく見えていないという現状も、不安感を煽るのに大きく寄与している。


とにかく、見えない。敵も味方もその姿が見えていないし、味方だと思っていたグループもその正体や意図が見えない。子どもっぽいミナ姫と、アキラの前での健気なミナ姫と、政治の舞台に立つミナ姫と、どれが本当のミナ姫なのか、それも見えない。そんな運命の女を前にして、アキラが何をやりたくて何ができるのかも、見えない。


見えているモノと、見えていないモノ。その狭間に立って心を掻きむしられているのが、我々視聴者であり、その代弁者たる三枝由紀、なのだと思う。ミナ・ツェペッシュという、アプラクサスの申し子のような存在に、踊り踊らされる作品。それが「ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド」だ。




・三枝由紀の重要性


あらためて、この三枝由紀というキャラクターの重要性に、想いを馳せて見る。


彼女は、(現時点では)ごく普通の高校生であり、たまたま主人公のクラスメートで、たまたま彼と仲が良く、そしてたぶんたまたま、アキラに恋をした。本人ですら思い出していないような深い因縁で繋がっているミナ姫とアキラの関係にくらべて、極めて偶然的な出会いでしかない。この偶然性という点に、彼女の最大の特徴と、そして役割があると思う。


毎回挿入されるナレーションを担当している、という事実ひとつとっても、彼女がこのお伽噺の傍観者であり、我々視聴者に近い立ち位置で動いたりしゃべったりしているのが分かる。そして彼女のナレーションはあくまで、視聴者を画面の中の舞台に引き下ろすための道標でしかなく、彼女に見えていることしか語っていない。それはまるで、我々に対して「一緒に物語を読んでいきましょう」と語りかけてでもいるかのようだ。


彼女の役割は、まさにその部分に集約される。事件の中心者であり黒幕であるところのミナ姫や、彼女に振り回されて自分の立ち位置を理解しきれていない鏑木アキラを、中心からすこしだけ離れた所に立って、眺めること。それが彼女の、作劇上の必要性であり、役割である。


覚えているだろうか。第3話で、アキラが校内の生徒から追いかけられたとき、アキラは美刃の助けで窮地を脱することができた。皆の注意が他へ逸れているその隙に、狼男の身体能力を使って脱出したのだ。だが、そんな彼の異常性を、普通の人間たちの中でただ一人目撃していたのが、彼女、三枝由紀であった。そして彼女はそのことを、いまだにアキラに打ち明けていない。なぜなら、彼女の役割は”見ること”なのだから。。。


今回のエピソードでは、そんな彼女の役割がはっきりと提示された。ミナ姫の持つ二面性、その隠された何かに気付き、違和感を突き付けること。その違和感は、本来ならば登場人物を介さず、視聴者が直接に感じればいいはずのものなのだが、わざわざ三枝由紀がその役を買って出ているということ、この事実にどんな意図が隠されているのか、今後はそれを考えなければならない。



ミナ・ツェペッシュの陰謀の意図と、鏑木アキラの生き様・・・。それを見つめる三枝由紀というキャラクターに、時には注視し、ときには彼女と視点を共有しながら、この壮大で陰鬱なお伽噺の行く末を、見守っていきたいと思う。



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