刀語 第2話「斬刀・鈍」

剣戟以上に音響で魅せるアニメ、それが刀語。




・文字を音に切り替えたアニメ


第1話でも思ったことだが、今作は他のアニメーション作品に比べて、音に頼る部分が大きい。なにせ膨大なセリフ量である。小説のアニメ化とは言うけれど、1時間という尺の余裕を活かして、ドラマCDかと見紛うセリフの掛け合いを繰り広げている。


シャフトの「化物語」が、やはり膨大なセリフ量のドラマを料理するのに随所に映像的な遊びや工夫を入れていたのに比べると、今作は映像的にははっきり言って単調で、しかしそれだけ、セリフの持つ力に信頼を置いている。まるで、動きや芝居が無くても音だけでアニメの大部分は成立してしまうのだと言わんばかりの態度だが、それで本当に成立してしまっているのがすごい。


同じことがアクションシーンについても言えて、とにかくセリフがメインで、バトルはその合間にちょっと挿入されているだけのような扱いだ。「語り」によって魅せる作品であると思うし、緊張感のアップダウンに気を使ったセリフのつなぎ方や間の取り方は見事だ。そしてもっとも緊張の高まった一瞬に、アクションシーンがその火花を散らす。長広舌の冗長さまで計算に入れて構成されているのが、よく分かる。


また今回は特に、ことさらに刀そのものを描写しない方針であった分、効果音とBGMの使い方が命運を分けるというのを、よく分かって作っていると思った。岩崎琢の手による特徴的なBGMは異様に劇を盛りたてているし、剣戟の迫力は映像ではなく決定的にサウンドエフェクトの賜物だった。必殺技を繰り出すシーンが、前回はきちんと描写があったのに今回は象徴的な表現を用いていたのは、もちろんその表現技法自体もカッコ良かったのだが、なおさら音響の効果を強調していたと思う。


BGM、サウンドエフェクト、そしてキャラのセリフ。これら”音”の要素に、大きく負っているアニメであると言えるだろう。




・今回のお話


一応は、侍(劇中では剣士)の生き様をカッコよく哀愁を込めて描くと同時に、主人公・七花が人間について少しづつ学んでいくというのが、今回のテーマであった。しかしその実態は、七花がイベントスキル「決め台詞」を入手するクエストであったようだw


とがめのメタすぎる発言は置いておくとして、わざわざ決め台詞に言及してソコに多くの尺を割くというのは、いかにも言葉にこだわる西尾維新らしい。”刀”より”語り”に重きを置いているのは、前述の通りだ。しかしながら言葉を重視しながらも、その意味や意図はあまり神聖視していないのは、「化物語」を見ていても思ったこと。劇中で繰り広げられている言葉の羅列は、そこに込められている想いよりも、音やリズム感、そしてなによりも諧謔をこそ楽しもうとしているように見える。七花が、さもどーでもいいと言った風に決め台詞を選んでしまったのが、何より象徴的だ。


まだ第2話目ということもあって、さすがに七花やとがめの想いの深い部分は、まだまだ表れてきていない。現時点ではその場のノリやシチュで、カッコよく決めて見たり、頬を赤らめて見たりしているだけのようで、この関係が今後どのように展開していくのか、これは次回以降を楽しみにしたい。少なくとも、とがめとその他の人間を区別できないままでは、ラブコメ的にも盛り上がりに欠ける。七花は、姉の顔も識別できるのだろーか?


そういえば前回自分が惚れ込んだ七実さん、今回は出番が無かった。残念。彼女は重要なキャラらしいと伺ったので早く見たいんだけど、いつ出てくるのかなぁ。次回に期待したい。



それでは、今回は以上です。



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