ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第5話「山踏ミ・世界ノ果テ」

半袖キタコレ!!



・改めて、トリオ結成の巻


これまで、「カナタ×クレハ」とか「カナタ×ノエル」といったカタチでそれぞれにスポットを当ててきたわけだが、今回は後輩3人衆をひとまとめにして、トリオとしてのキャラクター付けを行った回。今作を学園部活モノのノリで見た場合、同学年(今作の場合は同階級)のメンバーがある程度仲良くなったところで、共通の目的に向けて何かをやり遂げさせると言うのは、極めて真っ当な流れではある。


今回は、遠足と言われ浮足立った3人に重い現実を(文字通り)背負わせてヒィヒィ言わせるガールズコント。健全なシチュでありながら加虐心を満足させる、なかなかのご褒美回だった。いちおうケンカシーンはあったけれど、ほんの申し訳程度で、展開上仕方なくやったという感じ。シリアスはなるべく見せないよう、あくまで楽しげな3人を描き切った。


水浴びをするのに服を脱がないで、素肌を晒すのはあくまで手足だけというのは、個人的にツボです。女の子キャラは、ヘタに脱がすより服を着たままの方がずっと萌えると思う。同じ意味で冒頭の夏服もグッド。


笑って、萌えて、最後には心が暖まる。そんな回だったんではないでしょうかね。




・少しづつ深まる人間関係


今回は、わりとぼーっと見ても楽しめる回であったわけだが、それでも描くべき部分をしっかりと描いてあって、決して無駄なエピソードにはなっていない。相変わらず丁寧な作り方だ。


とくに、改めて3人をセットで描くことで、ひとつのコミュニティにおけるそれぞれの立ち位置や性格が、1対1の会話に比べていっそうダイレクトに表れていた。これはキャラの確立に大きく寄与する部分で、いままでのエピソードがわりとカナタ視点で描かれていただけに、今回の話で、カナタ、クレハ、ノエルの3人はほぼ完全に確立されたと言っていいだろう。とくにノエルは、序盤から強烈なジョークをかますなどして、その人間性を大きく開いて見せてくれている。いまのとこ、ボケのカナタに突っ込みのクレハ、そして大ボケのノエル。といったところか?w


また注目すべきは、1121小隊の5人だけではなく、その周辺人物についての言及が多かった点。カナタが手紙を受け取って「お母ちゃんからだ!」とはしゃいでいたり、ノエルには教授さんと呼ばれる保護者(?)がいるということ、そしてクレハはなぜだか知らないがクラウス少佐(←けっこー偉いんだなこのおっさんw)にご執心だったりと、今まで描かれてこなかった人間関係が垣間見える。今後のストーリーにどう絡んでくるのだろう。




・まだまだ世界観描写はつづく


今作が今後どのようなストーリー展開を迎えるかは分からないが、まだまだ、波乱の予感のようなものはほぼ皆無で、主人公たちの日常を描きながら、世界観の提示に終始している。


今回提示されたのは、ノーマンズランド。この国境地帯が無人の地に隣接しているというのは何度も説明されていたが、ようやくそれがどんな土地なのかが描かれることになった。夕日の沈むその先まで、延々と続く沙漠地帯。そこに、旧時代の建築物が倒れ込み埋没している、何とも空恐ろしい光景だ。過去に文明を滅亡させる大きな事件があり、人間の生活だけでなく地球環境そのものを大きく破壊しつくしてしまった。これは間違いなく、人間の歴史、なのだろう。これは推測にすぎないが、この沙漠は、過去の文明を飲みこんでいくことで、人間の辿った”誤った歴史”を清算しているのかもしれない。


沙漠は今なお、旧時代の遺物を飲みこみ、砂に還しているらしい。そして劇中で遺された人間たちが暮らしているのは、過去の遺物の直上にあたる。少しその表層を剥ぎ取ればすぐに、滅びた世界が顔を出すような場所だ。もし沙漠が過去を清算しているんだとしたら、じきにカナタたちの暮らす地も、砂に飲まれてしまう可能性が高いのではないか。そしてそうなったとき、わずかに遺された生物たちがなお生き残れる場所は、存在しない。


干潮時に、海の生き物が磯の上に取り残されることがある。ほんのわずかな海水とともに岩のくぼみに置き去りにされた魚たち。彼らに許された寿命は、海水が干上がってしまうまでのたった数時間のみしか残されていない。その数時間の中で、彼らは必死にもがき、苦しみながら、その生命の最後の一瞬を輝かせる。それと同じことが、「ソラノヲト」という世界の宿命なのではないのか。そんな怖ろしい予感を、抱いてしまった。


ここまで丁寧に丁寧に描かれてきた世界観に、いったいどんな意図や意味が込められているのか。それが、この作品を貫くテーマになっているであろうことは、想像に難くない。空深彼方をはじめとする、生命力と希望に満ち溢れた魂たちが、果たしてどのような軌跡を辿ることになるのか。それを見守って行きたい。




今回は以上です。


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