ストライクウィッチーズ2 第8話「翼をください」

こういう熱い回を待っていた!




・まさに宮藤のための回


今回は、とつぜんの不調に陥った宮藤芳佳が、父との不思議な縁によって新たな力を手に入れるエピソード。精神的な意味では無く、文字通りのレベルアップエピソードということで、緊迫する戦闘シーンや主役のかっこよすぎる描写で存分に魅了してくれた。


たいていの場合こういうエピソードって、不調の原因はキャラクターの心情にあるのが常で、そのスランプを乗り越えるところにドラマの見どころを設定するものだろう。だが今回のエピソードでは、宮藤自身の心意気には何一つ問題は無く、単にストライカーユニットの技術的な部分が障害になっていただけだった。そもそも彼女の場合は最初から戦う理由がブレていないから、自分のあり方に疑問を持つといったドラマをやる必要性は、2期においては存在しなかったということか。シリアスなエピソードだったが、キャラの心情の掘り下げ方はいたってシンプルだったから、分かりやすい作劇で純粋に進化版・宮藤芳佳の姿に惚れ込んで楽しむことができた。


そして震電にまたがった宮藤の、まさに水を得た魚のような活躍! 使命感と怒りとを露わにしながら、鬱憤を晴らすように豪快にネウロイを叩きのめしてしまった。このシーンは、発射時の魔法陣の大きさ、滑空時のダイナミックな動きとそれを捉えるカメラワーク、そして大胆かつ強引な戦術で、新兵器の威力をこれでもかと見せつける演出がじつにじつに爽快だった。


坂本さんが第2話で見せた活躍に相通じるものがあって、扶桑出身者として同じような精神構造をしているのだろうかと想像を逞しくしてみた。単身敵の懐に突っ込み、相討ちも辞さないとばかりに苛烈な攻撃を加えるこの戦闘スタイルは、日本男児として燃えないわけにはいくまい。やはりサムライはこうでなくては!w




・戦術描写は頑張った


今回は、高村監督みずからと、軍事考証・世界観設定でクレジットされている鈴木貴昭氏が脚本を手掛けていた。だからであろう、対ネウロイ戦における戦闘過程の描写が、かなり頑張っていた(=違和感なく魅力的に仕上げられていた)と思う。まぁ、大和が海戦やるシーンを描きたくて仕方なかったのだろうなぁとも思ったがw


2期ではすでに何度か、ウィッチに頼らない戦闘シーンが描かれていて、ウィッチの絶対的な数の少なさを少しでもカバーするために、通常の戦艦や飛行機もそこそこネウロイと張り合えるカタチにはなって来ているのが見て取れた。今回もその流れで、大和の火力と杉田艦長の指揮の良さもあり、意外と長時間の戦闘に耐える活躍を見せてくれた。作品の性質上、ウィッチとネウロイが強くて、通常の戦闘部隊は噛ませ犬くらいの役割しか無いのは仕方が無いが、しかし強大な敵に対して魔法力を持たない一般軍人が果敢に立ち向かっていく姿というのは、シールドで守られたウィッチたちの戦いをしのぐだけの魅力を感じる。


飛び立つ無数の艦載機、ネウロイから発射される凶悪なビーム、それを間一髪で回避しながらの46㎝主砲による反撃。発砲の直後にリーネが耳をふさいで座り込んでいるのも良い演出だった。もちろんネウロイはそんな攻撃で墜ちるはずもなく、じりじりと戦局は不利になっていく。そしていつまでも飛べない宮藤芳佳と、親友を置いて一人飛び立っていくリーネの姿・・・。これほど胸の熱くなる戦闘シーンは無いだろう!


宮藤が、自分を置いて行くリーネに「待って」と声をかけていたのは、宮藤の焦りがよく伝わって来ると同時に、彼女が生粋の軍人ではないというのを改めて実感させる描写だ。この段階でウィッチの戦術上の役割を考えるなら、リーネは一瞬だってためらわずに、すぐさま飛び立つべきだった。親友のことを気にかけて一瞬躊躇してはみたが、すぐに一人だけで飛び去っていくリネット・ビショップの姿は、あくまでドライな状況判断が求められる戦場の苛酷さをよく印象付けるものであった。


ただパンツ姿の可愛い女の子が飛びまわるだけではない。また、ただ彼女たちの微笑ましい友情ドラマを描くだけで終始するわけでもない。いざ戦闘となれば、生死の狭間を飛び交う戦士たちの姿を追いかけながら、戦場描写としても十分に魅力的なドラマを見せてくれる今作は、計り知れない奥深さと可能性を秘めた作品であろう。今回はそれを象徴する見事なエピソードだったと言えるのではないだろうか。




次回はペリーヌ回? 今回もそうだったけれど、後半に突入してしっかりシリアスなドラマを展開してくれそうなのが、楽しみで仕方が無い。「明日に架ける橋」といえばサイモンとガーファンクルですなぁ。関係なさそうですがw


大和が参加する大規模な作戦とは何なのか、あるいは大きな成長を見せる宮藤に坂本さんは何を思うのか、そういった点にも注目だ。




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それでは、今回は以上です。


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