世紀末オカルト学院 第12話「千の風、美の尋めゆき」

あ? ……あぁ、最終回じゃないのねw





・息つく暇の無い最終決戦


いったいこれ何アニメだよっ!


……っていうほとんどの視聴者の驚きを全力で受け切って、素晴らしい魔法戦を繰り広げてくれたAパート。展開が滅茶苦茶でも、アニメーションが素晴らしければオールオッケーなのだ!w


でもほんとにそう思えるくらい、戦闘パートは見事だった。エフェクトや魔法陣がかっこいいのは「なのは」ですっかり定着した手法の焼き直しだとしても、今作が見事なのはその演出力だ。美風と千尋の戦いを一定以上のクオリティで仕上げるのはクライマックスだから当然。しかしその戦闘がまず、シーンが切り替わるたびにどんどんレベルが上がって面白くなっていくように仕上げておいて、それをマヤの逃走劇や亜美やこずえたちの動きと巧みに連動させることで、劇全体の盛り上がり方を加速度的に増大せしめる見事な作劇。脚本上ではわりと手堅く展開されていた今回のドラマを、映像の力でまったく別次元のアニメーションに仕立て上げることができていたのではないか。


また亜美たちの視点では、謎すぎる降霊術から始まって奇っ怪な双子ババァとの戦いやこずえの洗脳など、シリーズ序盤で描かれたコミカルタッチでのオカルト描写で楽しませてくれる。良い意味で玉石混交な賑やかしい展開であって、最終回直前(というか自分は今回が最終回だと思ってたw)という非常に緊迫感のあるエピソードを盛りたてていた。玉石混交というのは普通、作品評価では決して良い意味ではないのだけど、今作の場合はわざと”石”を混ぜてくるあたりが、ずるいくらいに巧い作戦だと思う。他の作品であれば非難されてしかるべきトンデモ展開&描写が、逆に「世紀末オカルト学院」の特色であり武器として、大きな効果を発揮していると思う。素晴らしい。


それでいて、無駄に感動的な描写も交えてくるのが、欲張りな作品だなぁw 川島千尋といいその側近といい、視聴者としてはまったく感情移入できないキャラなわけで、とくに側近のほうは名前さえ設定されていなかったのではないか? そんなキャラに渋くてカッコいい、そして切なく感動的な展開を演じさせてもそれは半分ギャグになってしまうわけで、やはり本来であれば作劇の稚拙さを非難されてしかるべきだろうが、これがまさに「オカ学」クオリティといった感じ。そうなっちゃうのではなく、あえてそういう稚拙さを演出している。上手いなぁ。




・謎の解決に期待


ノストラダムスの鍵と思われた魔女・美風さんをついに打ち倒し、やっと平和が戻って来たと思われた99年7月。しかし未来ではいまだに世界は荒廃したままで、派手な活劇をまとめたところで次回はいよいよ、学院やキャラクター、そして世界観に秘められた様々な謎が解き明かされる、ミステリーの種明かし的な展開を期待したい。


注目点はいくつかあるだろう。まず一番の問題は、ノストラダムスの鍵は本当にあの魔女だったのか、ということ。鍵を消滅させれば未来は救われるのだと単純に考えるのなら、美風さんは鍵ではなかったということで、そうなるとやはり一緒に写真に写り込んでいたあの人が、ノストラダムスの鍵だということになる。一方もし美風さんが本当に鍵であったのだとしたら、未来の荒廃した様子はパラレルワールドで、現時点を持ってマヤたちの前には救われた未来が開けているのだけれど、それと同時に改変前の世界も枝分かれをしたそのままに続いている、という設定とか?


それと同時に、キャラクターの謎、具体的には文明や神代純一郎(生きているらしいけど、前回、未来の世界にいたよね?w)に隠された謎も、気になるところ。こればっかりは予測も何も立たないので、次回を待つしかない。


それを踏まえて、あとはやはり、未来人である文明と過去人であるマヤの恋路にどのような決着をつけてくれるのか、これには大いに期待したい。無難なところでは普通にお別れして、でも未来にきっと会えると信じてお互いの時間を生きて行く、とかいうことになるだろうけれど。これに関してはでも、次回は99年版文明ちゃんが登場しそうだし、恋愛ドラマとしての結末の描き方はいろんなパターンが考えられそうだ。願わくは、こちらの度肝を抜くような結末に期待したい。二人が出会ったシーンに匹敵するだけの変態シチュとか、みたいなぁw


今作は脚本も演出も毎回じつに秀逸なものを見せてくれるので、腰を落ち着けて安心して期待できそうだ。




・妖怪ババァのこと


最後に余談。


オカルトつながりで、心霊現象とか都市伝説とか妖怪とかを題材にとった面白いWEBコミック(もちろん無料)があるので、紹介したい。


モルモル亭


霊感が極度に強い変態的な少年・奇異太郎を主人公にした、笑えて萌える怖い話が読めるサイト様。主に妖怪を扱う「奇異太郎少年の妖怪絵日記」と、現代の怪談や都市伝説を扱う「奇異太郎君の霊的な日常」があって、どちらも手軽に読めるのと、解説を読むとそれなりに怖い思いも体験できたりする。


今回、双子のとんでもない婆さんが登場したが、あれを見て、このサイト様で扱っていた”ババァシリーズ”や”テケテケ”を強烈に連想したので。面白いのでぜひご覧になってください。




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それでは、今回は以上です。


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