ギルティクラウン 第7話「輪舞:temptation」

どうした!? 今回すっごく面白いぞ!?



前回、シュウとガイがお互い正式に”仲間”と認め合った時点で、序盤の大きな山場は越え、ストーリー展開としては一区切りついたというところ。そこで今回はコミカルなエピソードのなかで新キャラ・新勢力を紹介し、次の大きなうねりに備えて助走をつけておこうという回のようだ。それでも小休止というのではなく、むしろ普段とはまるで違う方面に十二分のエネルギーをつぎ込んでいるのが素晴らしい。


やはりこの手のドラマは、主人公が能動的になればなるほど盛り上がってくる。今作はシュウとガイの二人主人公制と言って良さそうな作品だが、葬儀社の一員としての自覚を持った上に、今回は実の母親や生徒会長といった”守るべきもの”を見出したシュウのハキハキとした戦いぶりがよく目につく。そして一方で、ガイのほうは戦闘そのものよりも、女の子を口説くキザな姿が前面に打ち出されていた。二人とも、前回までのエピソードではあまり豊富には見せてくれなかった側面を大放出してくれたのが、敵方の新キャラ・ダン大佐との兼ね合いもあって、実に楽しい劇を繰り広げてくれた。ミサイル花火のいかにも嘘くさい演出がまたじつに映えていて、映像面でもより虚構的な画面空間に仕上がっていたのが見事だった。


また嘘くさいと言えばシュウのお母さん。お姉さんどころか、同級生と言われたって納得しちゃうようなキャラだけど、たしかこの人、前にGHQの研究者として登場したハズで、そのときはもう少し年上に見えた記憶があるのだけど、今回の幼な妻的な容姿はいったいどうしたことだ。実の母親なのだとすればなんだかアヤシイ雰囲気で体を重ね合わせていたけれど、なるほど言われてみればシュウはいかにもマザコンっぽい(父性の象徴みたいなガイに、やたらとツンツンデレデレなトコとか)。シュウの子ども時代の写真に、いのりらしき女の子と三人で写り込んでいた理由は、もっと後になってから明らかにされるのだろう。


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今回のボンドガールは生徒会長の供奉院 亞里沙(くほういん ありさ)。これはまたスゴい名前だw あの容姿と設定(生徒会長とか富豪の娘とか)を見るとコードギアスを思い出してしまうところだけど、遠藤綾の凛とした演技を聞けばどーしても銀河の妖精を連想してしまう。本当は弱い自分を隠し通すアルマジロのヴォイドという設定からしても、当然、シェリル・ノームを念頭に置いた配役なのだろう。今作は、キャラだけでなく世界観やストーリーにいたるまで、まず最初は既視感バリバリのスタートラインから始める傾向がある。アリサの場合もまさにその例に漏れないわけだが、ベタだとかパクリだとか批判されてもおかしくない現状をいかにして打破してくれるかという点で、大いに期待しておきたい。実際、第1話から前回までの展開はまさに、ベタベタな作劇で始まったものが次第に個性豊かで野心的な作品像へと塗り替えられていく光景そのものだったわけで、アリサが今後どれだけストーリーの軸に絡んでくるかは分からないものの、メインヒロインの一人というくらい重要なキャラならきっと、アリサなりの個性や見どころを提供してくれるはずだ。


それに現状では、ヒロイン勢よりもシュウとガイの二人の男子にこそ、燃え・萌え・涙・笑いの諸要素がふんだんに詰め込まれている。アリサの登場は、とくにガイを取り巻くラブコメ(もしくはラブロマンス)に関して新たな波風を起こしてくれそうだ。ガイのことを好きらしいアヤセの揺れる感情とか、アリサが葬儀社(とくにガイといのりの関係)に抱く疑問とか、シュウの学校内でのドタバタ劇とか、色んな場面でアリサの出番がありそうだ。そしてそうやって女の子たちが頑張れば頑張るほど、シュウの等身大の葛藤とか、いまだ謎の多いガイの新たな顔などが、作品の大きな見どころとして提示されることになると思われる。


今回だって、シュウとガイはなんだかもう恋人一歩手前みたいなパートナーシップを発揮してくれて、ソッチ方面でも大いに楽しめる内容だった。男女関係において誰と誰がくっつくかという興味と同じ次元で、男同士の友情も描かれている印象は大いにある。少なくとも、男の色気というものを丁寧に描写している点は今作の重要な魅力だ。今回はそれを改めて教えられた回だったのではないか。


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いっぽうGHQの方もなんだか楽しげなことになってきた。これまではなんとも嫌らしい悪役として登場していた面々が、道化以外の何物でもないダン・イーグルマン大佐の部下として、無茶苦茶な作戦に付き合わされる。シリアスとコミカルの見事な同居、水と油のギャップをこそ楽しませる珠玉のシーンだった。こういうの大好きだ。


それに、敵と完全な異物として描くのではなく、ちゃんと人間同士の抗争であるということを意識させるのはとても重要なことだ。以前はセガイ少佐(シュウに発信機を持たせた人)がいかにも情に厚い為政者みたいな顔で語りかけるシーンがあったけれど、あれは演技だと分かっていたわけで、たぶん天然でやってるダン大佐のような人間味あふれるキャラが描かれたのは、GHQ側では初めてかもしれない。もちろんいままでの人たちが職務遂行に真摯だったという話で、作戦会議等の場を見ていれば彼らが人間離れしていると断ずることはとてもできなかったけれど、ここまで楽しそうな人が登場するというのは予想外だった。


この調子で、GHQ側のキャラにもぐっと踏み込んだドラマを見せてくれたら、さぞ面白い展開になるだろうというのが容易に想像できる。思っても見なかった方向においてじつに楽しみになってきた。さらに学校内でのエピソードももう少したくさんやってくれるとなお良いのだけど、どうなるだろう。期待しておきたい。




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それでは、今回は以上です。


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この記事へのコメント

あるるかん
2011年11月25日 20:21
春香と亞利沙は私の好みです。素晴らしい!
遠藤綾を最初に知ったのは変態痴女役なこともあり、真面目な役には違和感があります。まあ刀語の日和号は論外ですが。


なんだか女性がみんな涯よりで、集には祭だけとずいぶん寂しいバランスですから、もっと集は頑張らないと。たぶん亞利沙は涯のほうへ行っちゃってますよね。


ちなみに今回の作戦が一番筋が通ってた気がします(笑)。
おパゲーヌス
2011年11月25日 21:38
>あるるかんさん
今作の女性陣はみんな可愛いですね。絵だけでも麗しいキャラクターが勢ぞろいしてますが、しゃべらせるともっといい。自分はメガネのクラスメート(軍隊にはホモが多いのか発言の彼女)に心臓を撃ち抜かれました。

シュウは、女の子を攻略するよりも、ガイを他の女に取られないようにするべきですね。そのままゴールイン目指して頑張ってもらいましょう。

今回の作戦、まともだったかなぁ?(笑) まぁ分かりやすくはあった。でもツッコミどころは満載ですよねw GHQ側の(というかダン大佐の)作戦がボケているのは狙ってやってるでしょうが、ガイの知将っぷりは相変わらず無理くりな感じでした。

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