未来日記 第11話「サービス終了」

みねね様、ずいぶん便利なキャラになってしまったなぁ。




3週間ぶりの更新になります。この間いろいろ動きがあったけど、結局のところ「人は誰も信用に値しない」という原理原則にかならず回帰していくのが、この物語の変わらぬ根幹であり続けている。それが、何度も改めて繰り返し描かれているという状況。


普通の生活に憧れる雪輝はいつもそんな残酷な現実から逃れる術を探しているのだけれど、ことごとくそれが失敗してしまう。もちろんそれは雪輝自身の浅はかさや甘さに起因しているものが多くて、ぽっと知り合ったばかりの人物を簡単に友達・仲間と認定してホイホイ信用してしまうのは、性善説の立場を表明しているからではなく、むしろ彼が(自分も含めた)人間というイキモノのことをなにも理解しようとしないまま、単に自分の見たい現実を押し付けようとする自分本位な態度に過ぎない。けれど、彼の態度や考え方とはまったく無関係の部分に置いても、やっぱり雪輝の周りには嘘や裏切りで塗り固められた人物や出来事で溢れかえっている。とくに最近の数話は、彼の落ち度とは言い難い部分で、雪輝への故意の悪意が働きかけている場面が散見される。


とくに、いちおうはもっとも頼りになる味方であるはずの由乃が、ただでさえコントロールするのが難しいキャラだったのに、ここにきて記憶を自ら改ざんしたりして、もう道具としての信用性も損なわれ始めている。恋人宣言してあまりに大きな幸福感を彼女に与えてしまったのが、逆に忘れていたい過去の存在を強くクローズアップしてしまったのだろうか。このまま由乃がますます都合の良い記憶や認識で彼女の視点を塗り固めてしまったら、雪輝に対してさえ危険を及ぼしかねないわけで、このカップルの行く末がさらに心配になってきた(まぁそれでこそヤンデレっていう気がしないでもないけれど)。


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笑顔で近づく大人には気をつけろ、ということで、来栖がとうとう雪輝たちを裏切ってしまった。それは視聴者としては予想の範疇ではあったけれど、裏切りが表面化してからの彼の動きはちょっとあたふたし過ぎている感じがする。かっこつけてロシアンルーレットを始めたのももっと他にやりようがあっただろうと思うし、雪輝・由乃が自分から罪を犯すよう誘導させたのはいいが、猫の子一匹通さない厳重な包囲網を敷いておかないと何の意味も無い。もちろん、いくら由乃の危険性を分かっていたとしても、警察組織の一員としてあれ以上の警戒態勢を取らせるのは立場上不可能だったのだろうけれど。だからといってみねね様と電話の口論であっさり喧嘩別れしちゃうのはもったいなかった。頭の良い彼ならあの状況をもっと冷静に利用して、より有利な状況にもっていくこともできそうなものだと思ったけれど、功を焦りすぎたか。もっとも厄介なライバルを3人も一網打尽に出来るなら、たしかに焦る気持ちもよーく分かる。


一方のみねね様、なんだか最近は和ませ役のキャラになってしまって、嬉しくもあり、ちょっと残念でもある。彼女のコミカルシーンは好きだけど、たまにあるから良いのだと思う。西島氏との恋がどう進展していくのか見ものだけど、お互いの想いが通じ合ったところでみねね様がゲームから脱落して死んじゃったりするんだよきっと。彼女にはそんな悲恋がきっとよく似合う。前回はひさびさに片目を失う前の顔が拝めたけど、いまとなっては、眼帯してるほうがチャーミングだ。きっと眼鏡萌えに通じる要素があるんじゃないかと思う。


いちばん問題なのは秋瀬或か。彼はいまのところ日記所有者ではないようだし、公式サイトのキャラ紹介を見ても「その他」カテゴリーに分類されているから、将来的にどうなるかは分からないけれど、当面は日記を持ってない状態でこのゲームに首を突っ込むのだろう。未来予知を持っていない、というハンデを背負いながら、日記所有者たちと互角以上の戦いを繰り広げる彼の活躍は立派だが、前回由乃の家に無断で侵入したのが結局そのまま放置されているのは非常に気になる。由乃が穴を掘った場所に死体が置いてあったことは不用意な雪輝が口走っていたし、そもそも彼が死体の一つでも見つけて何がしたかったのかという疑問も保留のままだ。来栖との対決に早いところキリをつけて、或くんの意図や目的にスポットライトが当たる展開を早く見たい。


すごく今さらだけど、「秋瀬或」という名前は明らかに神を意識したネーミングだろう。いま手元に何の資料も無いので、申し訳ないが記憶に頼って書くけれど、ずっと前に旧約聖書のある訳を読んだときに、神がイスラエルの民に語りかけるその最初の自己紹介が決まって「我はありてあるものなり」というセリフだった。この「ありてある」、すなわち「”存在する”という存在」(何言ってるのかわからんw)が、直接に名前を名乗ることのない神が自身を規定する言葉なわけだ。秋瀬或、という名前を聞いたときに真っ先に「我はありてあるものなり」の言葉が頭に浮かんで、そのときは、ふーん象徴的な名前っぽいなぁ、などと軽く聞き流していたけれど、その後の彼の予想外の方向への活躍は、彼が、日記所有者に選ばれたわけではないけれど、神やそれに似た存在になることを志向していることを、明確に表していた。ひょっとして由乃に次いで重要なキャラになってくるのかもしれない。


ところでこの作品って全部で何話なんだっけ。続きが見たいと思わせる作りは序盤のころとまったく変わらない熱気を保っているように見えるので、このまま2クール目に突入しそうな印象で見ているけれど、ディスクの第1巻は2話しか収録してないってことは1クールもので下手したら次回にはもう最終回だったりするのかな? 日記所有者、まだ半分しか死んでないのにw 来週はちょっとおそるおそる視聴することになりそうだ。



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それでは、今回は以上です。


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