ラストエグザイル―銀翼のファム― 第15.5話「Second adjournment」

後半部の記憶がほっとんど無いww この総集編は嬉しかった!



今回は、1期の大変なストーリーを20分弱にバサっとまとめた総集編の第2号。「総集編1」がキャラの心情にスポットを当てたものだった分、今回こそが、視聴者の本当に待ち望んだ総集編だったと言えるかもしれない。


今作を振り返ってみて改めて気づかされるのが、たった2クールしかない中にこうして総集編を差し挟む意義。それは、これまでのエピソードを現在のキャラクターの心境で振り返らせることで、現時点でのキャラの心情やストーリー情勢を、かなり厳密に、視聴者と共有しておこうという狙いがあるのかもしれないと思う。これはたとえば、『タッチ』なんかでも、和也を失った後にかなり長い尺を取って総集編を置き、達也と南の絶望と再生の心の動きを念入りに描き上げていたのと、手法としては近い。途中で録画失敗したとか、第1話から見てなかったという視聴者のための復習ではなくて(そういう面もあるかもだけど)、今後のストーリーを描くうえで絶対に見失って欲しくない「前提」を視聴者にちゃんと提示しておきたいという意図があるのだろう。


第9.5話での1回目の総集編のときは、それ以前の物語にはファム、ジゼ、ミリアの三者三様の視点があって、そのどれに注目するかで印象が異なるエピソードだったと思うし、ましてや彼女ら三人のささやかな存在は、ともすれば大局的な戦乱のドラマの中に埋没してしまいかねない。しかしその戦乱において、主人公たちが何を考え、どのような役割を果たしていくか。そしてその行動が物語にどれだけの影響を与えるかを考えたときに、「ファムというキャラクターをジゼとミリアが振り返る」のは必要不可欠のことだった。その後のストーリー展開、各所の反応を見ていると作り手の意図が功を奏しているかというと微妙なところがあるけれど、今後の展開に大きく響いてくる可能性は十分にあるし、現時点においてだって、ファムの存在の意味をちゃんと汲み取ることができるのは、これまでも自分が感想記事で指摘してきた通りだ。


一方で今回の総集編は、もちろんアルやディーオの心境から読み解いてはいるが、やはりどちらかと言えば、ごちゃごちゃになりがちな今作の世界観と前作との関連を分かりやすく提示しておくことで、エグザイルなるものの存在がより大きな意味を持ってくるであろう後半部の展開に備えておこうと言う心づもりがあったのだろう。クラウスやラヴィ、ソフィアらの登場を、2期からの視聴者が戸惑わずに受け止められるようにとの配慮ももちろんあったはずだ。前作の主要キャラが出てくれば、そのときからのファンなら否応なくテンションが上がってしまうところだけれど、その中で2期のキャラがどのように立ち回り、存在感を発揮していくか、難しい課題に作り手がどう立ち向かっていくかは注目だ。


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それにしても、OPは完全に驚かされた。こんなのだまし討ちもいいところ。どうせ総集編なんだし・・・なんていうこっちの気分を見事に吹き飛ばしてしまった。


いま見てもこのOP、まったく遜色ないのがすごい。CG作画に関してはさすがに今と比べると見劣りするかもしれないけれど、それでも十分に見ごたえのある映像として完成されているし、またとにかく曲の良さと演出のうまさが際立っている。当時、この作品をどれだけ気合い入れて作っていたかがよく分かるし、また視聴者としての自分もこのOPに衝撃を受けて惚れ込んだ部分もあったと記憶している。


OPに比べるとさすがに、本編パートは作画の粗は目立つ。けれどそれも前半部までで、Bパートからは怒涛の展開に圧倒された面も手伝って、すっかり大作アニメーションらしい気品と熱意に満ち溢れている。正直自分は、話の内容はすっかり忘れてしまっていて、「こんなこともあったっけ?」なんて驚いてしまうシーンが目白押しだったんだけど、でもこうしておさらいしてくれたおかげで、『銀翼のファム』で描かれている今のストーリーにもより深く入り込んでいけそうな気にはなってきた。第1話でディーオがつぶやいていた「青い星」がうんたらというセリフは、アルを通じてエグザイルを起動させるためのキーワードのひとつだったのね。前作をちゃんと見直していたらすぐにピンとくるような仕掛けが、どうやらかなりちりばめられていたようで、やっぱり事前にDVDレンタルでもして復習しておけばよかったとちょっと後悔中。


そして前作であれだけの死闘を繰り広げて地球に舞い戻ってきたら、そこでは先に帰還していた人間たちが戦争の真っ最中だったとか、さすがにプレステールの人たちも嫌になるだろうなぁ。いくら数年間のインターバルがあると言ったって、アルが気弱になるのもよく分かる。彼らはエグザイルの恐ろしさを間近で見てきた人たちなわけで、そのエグザイルが何基も浮かんでいて、戦争に利用されていくのを目にするのは、なんともいたたまれない気持ちになるだろう。


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そんな世界の不幸をどこまで知っているのか分からないけれど、アルやディーオのピンチにも関わらず、呑気な寝顔を見せるクラウスと幸せそうなラヴィ。この二人も、以前ジゼが悩んでいたのと同じように、ささやかな幸せをずっと望みながら、戦火のなかで翻弄されてきた少年少女だ。アナトレーの新天地にも戦雲が迫りつつある中、彼らはふたたび、辛い使命を背負って空を飛ばなければならなくなるのだろうか。


いまの段階で勝手な予想を立てておくと。たぶん今後巻き起こる、ルスキニア派と統合軍との戦いに関しては、クラウスやラヴィはまだ関わることにはならず、そのあとにルスキニアが新しいエグザイルをひっさげてラスボスとして舞い戻ってきたときに、災厄をもたらす彼の行動を阻止するべく、前作の主人公たちが参戦することになるのではないだろうか。新しいエグザイルの鍵となる人物はたぶんファムになるのだろうし、ヴァンシップ乗りとして、ファム、クラウス、ディーオ、それにディアンなんかが、触手の攻撃をかいくぐってエグザイルに突撃していくような場面が、クライマックスとして用意されていたりするかもしれない。もちろん最終回では、彼らが同じフィールドに立ってグランレースを戦う場面はぜひ見せて欲しかったり。今回こうして総集編が放送され、さらにクラウスたちの現在の姿が描かれたことで、後半の展開をいろいろと想像したくなってくる。


ルスキニアの思惑通りに事が進み、常に主人公サイドが劣勢に立たされていた前回までの中盤エピソード。前回、ヴァサントの反乱とサーラ・ミリアの会談が描かれ、また今回こうして前作の登場人物たちの存在感が大きくアピールされたことで、いよいよここから、主人公サイドの反撃がはじまるのだという期待感がふくらんでくる。またそうした中で、この物語にどのようなメッセージを込めていくのかという部分にも、大いに注目したいところだ。




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それでは、今回は以上です。


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