Angel Beats! 第2話「Guild」

ヒロインがいい感じに魅力的になってきた



・ダンジョン攻略


”チーム”の姿を描くのに、各キャラ紹介の次にダンジョン攻略ミッションを持ってくるというのは、これ以上ないくらいベタな展開ではある^^ しかし閉鎖された狭い空間の中で、迫りくる危険にどう対処するかという点で、もっとも好都合な状況だということですな。最近では「キディ・ガーランド」とかでも第2話にダンジョン攻略の話を持って来たし、有名どころでは映画「スター・ウォーズ」第1作目も、主人公チーム結成の直後にダンジョン攻略のエピソードを充てていた。今回はそんな作品群を連想させる、鉄板のストーリー展開だったと言えよう。


ストーリーテリングの問題としては、これだけの人数のキャラを、それぞれの持ち味と役割とをどれだけ端的に描くことができるかという点が、鍵となってくる。今回のAパートはしかし、ことさらコミカルな演出に終始していたのは、脇役勢の描き方としては不足。あくまで今回は、ヒロインであるゆりっぺのキャラを引き立たせるための回だったということだろうね。脇役の連中はそのうち、ちゃんとした見せ場があるのかもしれない。(もちろん、ないかもしれないけどw)




・ゆりっぺがカッコいい


ゆりっぺに関しては、落下しそうになるシーンでの思わぬラブコメ的描写もあって、なかなか魅力的になってきたと思った。笑えるほど強引に音無との急接近を演出していたが、扇情的なシチュだったなぁ。いいよ、すごくいい。


一方で彼女の過去話は、いかにも「頭で考えました」という感じだったのは、もし自分が作り手だったらまさに同じことをやってしまいそうで、苦笑いしてしまったw たしかに凄惨な記憶だが、その内容は数学的に「よく出来た話」という印象を受けてしまい、その分、感情的な部分での共感性が薄かったのは否めない。こういう理屈っぽいエピを作り上げてしまうという部分で、作り手の人生観や経験の深浅が如実に表れてしまうと思うので、それならもっと日常的なトラウマ(←なんだか矛盾した表現ですが)を設定したほうが効果的だったんではないかな。


彼女の真価が発揮されたのはもちろん、対天使戦の場面だろう。どんなに想いや信念をセリフで語られようと、行動が伴わなければ意味が無い。天使の襲来を不可避と判断したときに、あれだけの工場施設を破棄しようと即断したその決断力、そして我が身を顧みず天使の足どめを買って出るその行動力は、まさにリーダーの名にふさわしい。あれだけの人数がいながら、どうして彼女が統率者の位置に立ち続けているのか、その必然性を、我々の前に見事に描き出してくれたシーンだった。




・いったい何が行われているのか


今作で提示されている世界観を、「きっと○○ではないか」と考えるのは、非常に面白い。劇中で語られることがすべて真実であるとは、そう簡単には信じられないわけで、その裏に隠された秘密に辿りつこうとヤキモキさせるという点に、今作のひとつの見どころがある。


自分は、この世界を「煉獄(れんごく)」ではないのかなぁと、思う。煉獄というのは、キリスト教カトリックで説かれる死後世界のひとつで、自分はダンテ『神曲』で描かれているのを読んだだけなのだけど、罪を背負い、天国へ入れなかった者たちが、将来天国へ行くために、苦行を積んで霊魂を浄化させる場所である。


それによれば、死後の世界には「地獄」、「煉獄」、「天国」とあって、生前の行いによってその行き先が変わる。3つの世界それぞれがまた細かく段階分けされているのだけど、おおまかに言って、生前に信仰心を捨て、神を侮辱した人間は問答無用で地獄へ落とされる。一方純粋な信仰を貫き通した人はもちろん天国へ迎え入れられるわけだ。しかしその人生の大半を罪深い心と共に過ごしながら、死の直前に正しい信仰のあり方に気付き、神への愛と自身の罪に対する悔恨を持って死んだ人間は、地獄と天国の間に位置する煉獄へ、送られることになる。


煉獄では、それなりの苦痛を伴う修行のようなものを人々はやらされていて、長い時間をかけてその課題をクリアすることで、自分の罪を購っていく。地獄の住人と違うところは、与えられる苦痛が、罪に対する罰なのか、罪を帳消しにするための債務であるか、という点だ。


・ここが死後の世界であること
・決められた業務(学校生活)を定められていること
・業務をこなしていると、あるとき突然消えてしまうこと

こういった点からは、この世界が煉獄であるということも、可能性としてはあるのではないかと思う。SSSの活動は、その摂理に背いて自ら煉獄に留まり続けようとする行為であるとしたら・・・と考えると、天使との関係性に対する視座のひとつとして、面白いのではないでしょうか。バンド活動がなぜ天使に妨害されるのか分からないのも、ゲリラライブが”決められた業務”の中に入っていないという理由が、挙げられると思う。


麻枝准の意図はのちのち明らかにされるのを待つとして、現時点ではこんな風に考えながら、作品を追っていくことにしたいと思う。ストーリーの本格稼働は、まだしばらく先のことになりそうだし。




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それでは、今回は以上です。


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<追記>

いけない、OPとEDについて書くのを忘れていたwww


どちらも名曲です。名曲にするべく書きあげた曲、とでも言おうか。作風にもよく合っていたし。あとやはり、OPのイントロね。美しい。ピアノ主体の楽曲というのはやっぱり清々しいなぁ。


映像は、OPは見事でしたねぇ、ピアノの指さばき。鍵盤楽器なんて弾けないので、あれが正しい動きなのかは知らないけど、見てくれの魅力は十二分にあった。あとは、キャラ紹介の部分におけるゲーム的な演出が、アリかナシかというのはありそうだ。まぁ本編のほうも明らかにゲーム的な演出を狙っていて、ポップでライトな作風を(現時点では)押し出しているので、これでも良いのでしょう。


EDの絵は、綺麗でカッコイイんだけど、まぁやっぱり、ちとムサいよねw この男どもが、視聴者から邪魔者扱いされることなく、本編でしっかり見せ場を作ってくれることを期待したい。


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