けいおん!! 第16話「先輩!」

こういう、構成の巧さで魅せる回は好きだなぁー。




今回は梓を主人公に見立てて「梓×3年生の誰か」というカップリングを通しながら、梓が自分らしさを取り戻すべく反抗するお話w


ということで3年生の人数に合わせた4つの小エピソードを、梓が憂と純に報告するという幕間劇でサンドイッチする構成。ムソルグスキー「展覧会の絵」を思い出すなぁ。構成がかっちりしていたので視聴者にとっては大まかなプロットが把握しやすく、その分どっしりと腰を落ち着けて楽しむことができたし、テーマ提示とオチを予定調和の中できっちり締めていたのが素直な共感性を得られる作劇だった。


あくまで今まで散々見せつけられてきた日常パートの再演だっただけに、それをこうして手堅くも気の利いた構成で纏め上げたのは大変好印象。音楽アルバムで言えば、タイトルナンバーやシングルのA面を飾るような作品では無いけれども、インパクトのある楽曲の間に挟まってトーンを落ち着かせながら、それでもしっかりと聞き手を魅了してみせるナンバー。


作品を象徴するようなエピソードが重要なのは言うまでも無いが、しかし自分は、こうした何気ない、小休止回と位置付けられてもおかしくないエピソードの出来栄えが、作品全体の印象を大きく左右すると思っている。その点今回は二重丸で、というか「けいおん」というタイトルそのものがこうした落ち着いた回にこそ魅力を発揮する作品であるのはいまさら指摘するまでも無いことだが、改めて今作の実力を見せつけられた格好だ。




ドラマの内容についてはいちいち取り上げることも無いとは思うが、絵的にはなかなか美味しい場面が散見された今回。とくにメインキャラクターとして劇を引っ張っていた梓が、独白シーンを多めに取って普段よりいっそう色んな表情を見せていたのが、何よりの見どころ。梓が悶々と悩んでる顔は死ぬほど可愛い。


また冒頭、ムギが眠っている部室に入ろうとして何度もやり直す場面があったが、あそこで一度梓がカメラ目線になるカットがあって、今回は梓を水槽(画面)の外から眺めて楽しむ回なのだと言外に宣言していたのが、今回における我々視聴者の視点を決定づけたと思った。あるいは梓がけいおん部の活動を2年生ズに報告するシーンからも、とくに純が客観的な所感を述べることによって、視聴者が劇に入り込み過ぎないよう牽制していた。あくまで今回は、梓の視点で唯たちけいおん部の日常を眺めるという姿勢。もっと言えば、けいおん部の日常を再考している梓を眺めて、また梓の口から報告を受けて、あくまで第三者的視点(つまりは純の視点)でけいおん部を見よう、という姿勢になるよう、我々を誘導していたように見えた。


これから学祭が近くなって、今度はかなりけいおん部員自身の視点(=第一者的視点)に立って劇を見ることになるのだろうから、その前に一度、こうして客観的にけいおん部という存在を捉え直しておこうというのだろう。唯と梓がカメの水槽を掃除していたが、あの行為が今回のストーリー的な意義を象徴しているようだ。




そういえば律の弟君が久々の登場。今回はこうしてちょっと珍しいシチュエーションも見せてくれていて、律は最近めっきり部長っぽくなったなぁとか、あるいはムギの寝起き演技も良かった、などと思いながらニヤニヤしていた。ただ個人的には、さわちゃんの出番が次回予告しか無かったのが残念w 自分はけいおんキャラではさわちゃんが一番好きなのだが、2期になってからいまいち面白味が無くなっている。暴走したり困ったりするときのさわちゃんの表情がすごく好きだったのだけど、今はだらけたり暴走するときは、それをすべき時と場所をきちんとわきまえている、良い大人になってしまったような感じ。1期のころの、本気で切羽詰まった混乱や暴走が無くなったのは寂しい限り。今作のキャラで一番の成長を見せたのは、この人だよなぁ。でも実際、中高時代には新人教師が1年2年と経つごとに急速に成長していったのを間近で見せられてきたので、そういう意味ではなかなか懐かしい感覚を想起させてくれる。あとは結婚相手を早く見つけて欲しいwww




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それでは、今回は以上です。


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