STAR DRIVER 輝きのタクト 第7話「遠い世界」

これもひとつのNTRか。ワコが肝心の場面に居なかったのは、良かったのか悪かったのか。




・オンディーヌとの対決と、スガタの目覚め


スガタが王の柱を発動させて、永遠の眠りについたと思われた前回のエピソード。彼がその第1フェイズを発動させる代償を分かっていたのかが気になっていたが、どうやら覚悟の上での行動だったらしい。また、王の柱の代償はワコだけでなく綺羅星十字団も知っていたようだが、じゃあ彼がアプリボワゼするかどうかが問題とされていた理由が、現時点ではまったく謎だ。


死と同等の対価を払ってまで、一度きりの強力な第1フェイズを得ると言うこと。その理由や価値はまだ明かされず、ただ代償のみが強調されているが、ここにいったいどのような謎が秘められているのだろうか。恐らく綺羅星十字団もそこは不明なのだろう、ただ「最強のサイバディとアプリボワゼできる」という事実への恐怖が先に立ったまま、静観していたように見える。眠りについてからは、息をしているかどうかさえ問題とされていたくらいだ。一切はまだ闇の中である。


どうやら重要そうなのが、ゼロ時間の中で気泡のようなものから転げ落ちたときに、スガタが目を覚ましたと言うことか。あの空間は仮面を付け気泡の中に入っていなければ通常の活動は不可能で、本来であれば凍結された時間のなかに埋没してしまうところであろうが、第1話からタクトが生身のままあの空間で動きまわれたのを驚かれていた。銀河美少年であるということの証のひとつに、胸の印のほかに、ゼロ時間内で活動できるという能力も含まれているのかもしれないし、またゼロ時間の中に放り込まれたことをもって、スガタが銀河美少年としての覚醒を促されたという可能性があるのではないか。そして銀河美少年として覚醒したからには、第1フェイズ「王の柱」を使いこなし、王のサイバディを動かせるスタードライバーとしても、完全な状態になったということだろう。


それにしても、このタイミングでスカーレットキスの洗脳が施されるとは、ちょっと予想外の展開だった。スガタが倒れ伏した前回もなかなかに衝撃的だったが、さらに彼が敵の組織に取り込まれてしまうかもしれないという、立てつづけに不利な展開へと持っていく構成は巧い。あのキスシーンに、ワコが駆け付けていたらなおさらショッキングだったんだけど、脚本家はキスそのもののショックよりも、スガタに語らせるセリフの違和感によって大きなインパクトを提示しようとしていた。親友の殴打によっていったん正気を取り戻したかに見えたスガタが、じつは全然元通りにはなっておらず、タクトに対して冷たい言葉を言い放つ。「ウテナ」ファンなら、天上ウテナが冬芽に敗れたときの、アンシーの冷たい言葉を連想してしまうところではないだろうか。




・いよいよ錯綜とし始めた心の動き


今回は主役3名にとどまらない複雑な想いの交錯を描き出して、恋愛ドラマ的な面でもいよいよ錯綜とし始める様が描かれてきたのが印象的だった。これまでにしっかりと下地を作って来た各キャラクターの相関関係を、ぐっと掘り下げ始めようとする、その最初の一歩を踏み出した印象だ。


もちろん中心的に描かれるのは、ワコをめぐる三角関係。冒頭、寝込むスガタを取り囲むワコやメイド達を、部屋の外から寂しそうに眺めるタクトの姿は大変象徴的だった。タクト自身が語っていたように、彼らは三人ではなく、二人と一人。それを痛感させられたからこその、タクトの立ち位置だった。セリフだけを追いかけていると、この微妙な距離感の演出や、あるいは部長に後押しされて決意を固めるタクトの心の動きがあまり丁寧にフォローできていないような印象を受けるかもしれないところ。しかしそれが、短い尺の中でも極めて恣意的に設定されたシチュエーションや画面の構図などによってしっかりと補完されており、物語の叙述におけるアニメーションとしての総合的なアプローチが冴える。


スガタの生死を問題にしているシーンでの、スカーレットキスやイヴローニュの反応なんかも、分かりやすくキャラの心のベクトルを描きだしていて面白い。主役の3人の恋愛ドラマに加えて、十字団幹部であるこの二人の女性が外側からどのようなちょっかいを仕掛けてくるのか、今後も見どころは豊富だろう。十字団は第一隊エンペラー代表の椅子をスガタのために取っておいたということだが、そうした政治的(?)な動きに、どのようにキャラ個人の感情が絡まって来るのか、じつに楽しみだ。


一方で戸惑わせるのがやはり、イカ刺しサムの物語とその周辺だろう。今回はもうはっきりと、赤と青の対比を物語中においても画面上においても行ってきたが、当然これはタクトとスガタの髪の色を象徴しているであろうことは分かるものの、ではそれが何をどのように象徴しているのかは、様々な憶測が成り立つだろう。ヘッドが青い飴玉を口にしたときの、甘い、という感想は、スガタの何を指し示しているのだろうね。


銀河を渡る船には、恋する乙女の真っ赤な血液を一滴残らず注がねばならないという寓話も、非常に不吉な予感をぷんぷんさせる。ワコのお婆ちゃん(?)あたりが、そのうち解説役になりそうだなぁ。彼女がタクトのじいちゃんと恋仲だったとか、十分あり得そうだw




さて、次回は今まで以上にロボットアクションに気合いが入っていそうだ。物語のほうもいよいよスピードアップしてきている様子で、目が離せない。次週も楽しみにしたい。


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それでは、今回は以上です。


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