レベルE 第5話「Here come Color ranger!!」

地球人のときより正体現した方がずっと別嬪な女教師に惚れた。



先週は風邪で倒れていたので感想は書きませんでしたが、1話完結型で助かったw いまだにどこか薄気味の悪いホラー&サスペンスな雰囲気で作りながら、最後にマヌケなオチに持って行く構成がじつに秀逸で面白い。


今回はそれでも、かなりコミカルなエピソード。おまえいったい何歳だよっていうブサイクな小学生たちが登場し、見るからにお茶らけモードの王子(ぴょんぴょん動く触覚が胡散臭すぎ)に翻弄されることになった。


少年の持っていたゲーム機器、自分は全然詳しくないのだけれど、たぶん漫画連載当時とは違うゲームを持っているのでは? いまだったらあの手の携帯ゲームで他者との通信機能は常識どころかむしろ付いてて当たり前というイメージだが、連載当時はせいぜいゲームボーイくらいのはずで、その当時すでに”他のユーザーが自分のゲームに介入してくる”という状況を思い付いているのだから、この作者の炯眼たるやすさまじいものがあると言えるかもしれない。逆に子供たちの様子は、なんだかいかにも90年代っぽい印象で面白い。


王子がギターを練習していたり、なんだか奇妙な格好をしていたのは、結局劇中で何も説明されることがなかった。こういう理不尽さ、大好きだw 王子が自分のことを「治安維持委員長」と称していたのは、もしかすると本当のことなのかもしれなくて、彼の場合何が本当で何が嘘なのか容易に見極められないのが最大の魅力であったりする。それでも、王子が衛星軌道上にいるというだけで、筒井雪隆やクラフトらがどれだけ平和に暮らせることか。まぁクラフトはともかく、雪隆にあまりちょっかいを出しすぎると野球の成績に響くと思われるから、ディスクン星人をいたずらに刺激する可能性もあり、いくら格好のおもちゃだと言っても雪隆にばかりかかりきりになっているワケにもいかないのだろう。小学生5人は、地球の平和のための尊い犠牲となったのだ。


ということで王子は、いくらイジっても地球の平和には毛筋ほども影響が無いと思われる小学生たちやクラフトを、今回はおもちゃに選んだらしい。まずは散々小学生どもをおちょくって見せたが、むろんこんな程度で王子が満足するとは思えず、カラーレンジャーが山形に乗り込む次回こそが本番なのだろうから、楽しみにしたい。




今回登場した女教師の宇宙人。地球人に化けているよりも本来の姿の方がずっと色っぽかったけど、まさか本当に殺し屋だったとはw いくらイタズラとはいえ、一歩間違えれば流血沙汰だったんじゃないのか?w


しかしそこは天才王子のこと。ちゃんと危険の少ない相手を選んだ上、バカ王子としてすっかり認知されてしまっている自分の立場も利用して、ギリギリのところで全てが丸く収まってしまう展開になったのはさすが。しかも面白いのが、前回もそうだったのだが、実在する危険な宇宙人の存在をあえて限定的に地球人の前に披露することで、じつは秘かに地球人の宇宙デビューへの準備を整えているのではないかと思われる点だ。能天気な地球人がいまのまま突然宇宙の秩序に放り込まれれば、きっとすぐに窮地に陥ってしまう。しかしあらかじめ危険な宇宙人の存在を認識し、宇宙の意外に野蛮な秩序体系の有り様を理解させることで、近い将来、十分な準備の上で地球の正式な”開港”を促そうとしているのが、今の王子のイタズラなのだろう。


我々日本人は、歴史上、アメリカ合衆国の手で二度にわたって、固く閉ざした門戸を開放させられた。一度は幕末におけるペリーの来航で、このときは日本は諸外国の危険性を十分すぎるほど意識した上で、明治維新による近代国家への一歩を踏み出して行った。二度目は太平洋戦争終結のおり、マッカーサーによる統治の下で半ば強引に民主的な国家への更生を推し進められ、その是非を問う声はあろうけれども、結果として60年以上の長きにわたって、世界でもっとも平和で安定した国家のひとつとして発展することができた。どちらの事例も、我が国には我が国なりのやり方で発展してきた文化を、外国の手で無理やりに修正させられながら、しかし日本人としてもしたたかに列強のルールを学び、そのルールの中で戦ってきた歴史である。


今作における地球とバカ王子の関係は、ちょうど江戸幕府とペリー、あるいは占領下の日本とマッカーサーのような関係に例えることができるかもしれない。作中の説明によれば、地球には何百という異星人が住み着き、ディスクン星人のような連中は実際に日本のある地域を租借地として領有しているという。宇宙の中ではまったくの発展途上星である地球は、まだまだ国際社会に乗り出すには未熟すぎるのである。しかし、本来なら力ある異星人に屈服させられてもおかしくない我々の地球が、ドグラ星人の手によって導かれ、国際社会のルールを少しづつ伝授されているという状況が、今作における王子の奇妙なイタズラ行為に象徴されて描かれているのではないだろうか。


地球が瞬く間に戦闘国家から侵略されてしまうことを回避してくれた、野球の存在に最大限の感謝を捧げつつ、作中の地球人たちが王子との交流によってどのように宇宙社会を理解していくのか、今後も要注目である。



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それでは、今回は以上です。


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