輪廻のラグランジェ season2 第10話「裏切りの空は鴨川」

狂気に満ちてまいりました。最終回は目の前!?



突然現れたレ・ガリテ大艦隊による一斉攻撃。あまりにも突然のこの展開には当事者でなくたって泡を食うところ。しかしつい先日まで平和を確約していたのを手のひら返しするというのは、普通なら攻撃する側のレ・ガリテ軍だって戸惑いそうなものだが、これだけ統率のとれた攻撃を展開できるのはさすがと言うほかないし、また一見するといつも通りの表情の国王が自ら指揮を執っているということも、兵卒たちの気持ちを後押ししている面もあったはずだ。


あの懸命かつ冷静なディセルマインがここまで大胆な手を打つということは、きっと何か理由や考えがあってのことだろうし、そうでなければ何かの事情があるに違いない、と判断するのは当然だ。この件についてもっとも重い責任と使命を負うヴィラジュリオや、毎度ながらフットワークの軽いジャージ部のみならず、イゾやキリウス&アレイたち、さらにはヒロシおじさんまでもが、まったく同じタイミングで、おなじベクトルを向いて、自分のなすべきことは何かと瞬時に判断して行動を起こした。これまではジャージ部3人の絆ばかりが注目されてきたが、彼女たちの「ジャージ部魂」は鴨川を中心に、予想外の広がりをもって人々の絆として結実していたようだ。現在のジャージ部の完成した姿を見せるべく進行していたここ数話分のエピソードが、今回の彼らの行動力にちゃんと結びついていると言えよう。





今回は冒頭の戦艦墜落シーンから気合いのこもった映像を披露していたが、両王がオービットを繰り出しての本格的な交戦が始まってからは、ここぞとばかりに見ごたえのある空中戦が展開。もともとカラフルな色合いでもってオービットの軌道やビーム兵器を描いてきた今作の特徴がよく活かされたアクションシーンに仕上がっていた。また、なんだか久々に見た印象のウォクス発進シーンだが、やはりこの場面が一番美しく、気分も高揚してくる。ただ一方で、戦闘の合間に交わされる言葉のぶつけ合いは、できればもっとちゃんと演技させて欲しかったところではあった。


戦闘もたけなわとなり、鴨川沖でディセルとまどか達が直接に対峙するあたりから、レ・ガリテが突如攻撃に踏み切ったその背景がようやく見え隠れするようになってきた。王としての使命に燃え、自分の意思で戦争を再開したのだと主張していたディセルマインだったが、どうやら(少なくとも今この時点では)冷静さも判断力も失った状態だったようで、モイドにまんまと操られていたらしい。男の恨みや嫉妬というものは表面に出てきづらい分、案外に陰湿なところがあって、前回の実験や今回のウォクスの影響で、心の底にわずかに眠っていた負の感情を執拗に肥大化させられていたということだろう。その負の感情はどうも、ヴィラジュリオに対する個人的な憎しみに起因するものらしい。


具体的に何があったのかは分からないけれど、とうの昔に済んだ話となっていたはずの出来事を蒸し返して、殺したいほどの憎しみに膨れ上がらせてしまったというのは、たぶん過去の出来事そのものの悪印象以上に、親友かつライバルへむけた対抗心や嫉妬心を恒常的に抱え込んでおり、それがたまたま昔の記憶に結び付けられたのではないかと思う。たしかに男同士の友情というものには、対抗心や嫉妬心はわりと付き物だ。ディセルマインの機体に踏みつぶされたヴィラジュリオには悪いが、ディセルの抱える「心の澱み」が、誰もが抱える悩みや不安や憎しみの延長上にあったと分かったことは、彼を叱りつけようと意気込むまどか達の役割にも十分に期待がもてるかもしれない。千年問題の解決をいますぐ迫られているというのなら別だが、あくまで人の心の問題であるならば、それこそジャージ部魂の見せどころだろう。


そのうえで、あとはモイドの悪巧みの目的なり意図なりを明らかにしなければならないが、これはまどか達ではなく、アステリアの宿題かもしれない。今回はただ状況に翻弄されるだけだったノウムンドゥスの連中にも、彼らの役割をきちんと全うしてくれることを期待しておきたい。




----


それでは、今回は以上です。


面白いと思ったら、ぜひ下の方にある拍手ボタン(ブログ気持ち玉)をクリックしてください^^



にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
にほんブログ村


"輪廻のラグランジェ season2 第10話「裏切りの空は鴨川」" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント